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- 実践的基礎知識 月次レポート編( 8 )<月次レポートの読み方 バランスファンド編>
今回は月次レポートの読み方の最終回になりますが、複数の資産に分散投資を行っているバランスファンドの主なチェックポイントをご紹介いたします。バランスファンドの場合は、それぞれの投資対象の資産別、地域別、国別等のリターンと共に、構成比も確認しましょう。また、コメントをチェックすることにより、運用会社が今後の見通しをどう考えているかなどが分かります。
(必須開示の)ポートフォリオの状況をチェック
今回は月次レポートの読み方の最終回になりますが、複数の資産に分散投資を行っているバランスファンドの主なチェックポイントをご紹介いたします。チェックポイントには、適時開示すべき必須開示の項目と運用会社が自主的に開示すべきと考える任意項目があります。
まず必須開示の項目であるポートフォリオの状況を確認しましょう。「投資対象別構成比」、「円資産の比率」、「地域別構成比(債券・株式)」、「国別構成比(債券・株式)」、「設定来の投資対象別構成比」を確認することができ、詳細な運用状況を把握することができます。
バランスファンドの場合は、それぞれの投資対象の資産別、地域別、国別等のリターンと共に、構成比をチェックすることも重要です。また、最近は為替リスクをコントロールするファンドも増えてきていますので、円資産の比率も確認しましょう。
設定来の投資対象別構成比の推移を見ることにより、当該ファンドが市場の様々な局面に応じて資産配分を変更してきたということなど、これまでの資産配分と投資戦略が分かります。
(任意開示の)コメントや市場環境等の解説をチェック
任意開示項目として、投資環境や市場の状況などについてのコメントや解説が掲載されている場合がありますのでチェックしましょう。市場はどうだったのか、運用会社が運用環境をどう見ているのか、今後をどう考えているのか、といったことが分かります。
また、「基準価額変動の内訳(期間別)」や「基準価額と分配金累計(期間別)」、「基準価額の株式要因・為替要因の推移(設定来)」などを確認できます。
その他の参考情報として、実際に投資を行っている投資対象の記載がある場合もありますので、チェックしましょう。
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