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34年ぶりの賃上げ率 春闘の読み方

春闘が佳境を迎え、賃上げ率は34年ぶりの高水準になる可能性が高まった。ただし、日本労働組合総連合(連合)の組織率は11%程度であり、春闘の結果は目安に過ぎない。「賃上げと物価の好循環」実現には、中小企業を軸に生産性の改善が必須だろう。雇用制度改革に加え、利上げや最低賃金の引き上げが必要ではないか。現在の政治状況では、そこまでの変化は見込み難い。