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- 年初来の基準価額とユーロ圏国債の動向
当ファンドの基準価額は為替要因がマイナス、債券要因がプラスとなり、全体では下落しています。ユーロ圏国債は年初来で上昇していますが、足元、価格変動が大きくなっています。
為替要因がマイナスとなり基準価額は下落
ピクテ・ユーロ最高格付国債ファンド(3ヵ月決算型) 愛称:ユーロ・セレクト3M の2020年3月25日の基準価額は7,171円となり、年初来で-125円の下落となっています(分配金再投資後の基準価額は、年初来で-1.3%の下落)。
基準価額の変動を要因別にみると、債券要因が+84円となった一方、為替要因が-156円、その他(信託報酬等)が-23円、分配金が-30円となっています。
ユーロ圏国債は足元、変動が大きくなる
年初より中国で拡大した新型コロナウイルスの感染は、アジア、中東、欧州、米国へと急速に広がり、世界保健機関(WHO)は世界的大流行(パンデミック)を宣言しています。特に欧州では感染者数、死亡者数ともに急速に増加、多くの都市で都市機能の封鎖が行われるなど、今後を見通すことが難しい状況になっています。
このような中ユーロ圏国債市場は、年初から3月上旬にかけて世界経済の先行き懸念が急速に高まる中、大きく利回りが低下(債券価格は上昇)してきました。その後3月中旬には、景気対策として財政政策が拡大されるとの観測や、株式市場が急落し極端なリスク回避姿勢となる中、投資家の資金確保のための売却によりユーロ圏国債の利回りは大きく上昇(価格は下落)する場面もありました。3月18日には欧州中央銀行(ECB)が対策として7,500億ユーロ相当の資産購入プログラム(パンデミック緊急購入プログラム、PEPP)の導入を発表し、ユーロ圏国債市場はひとまず反発(利回りは低下)しましたが、価格変動が大きくなっている点には注意が必要です。
ユーロ圏では、今後も新型コロナウイルスの感染拡大の状況や経済成長見通しなどに合わせて財政政策や国債購入などを機動的に実施することが予想されます。ただしユーロ圏国債市場の変動が安定するには、やはり感染動向が最大の注目点となると考えます。
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ピクテ・ユーロ最高格付国債ファンド(3ヵ月決算型)
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