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- 債券、為替ともにマイナス要因となり基準価額下落
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を背景にリスク回避の動きが強まる中、新興国ソブリン債券の利回りは上昇し、新興国通貨は下落しています。
為替要因、債券要因ともにマイナス
ピクテ・プライム・インカム・コレクション(ヘッジ70)資産形成型 愛称:プライム・インカム70 の2020年3月27日の基準価額は、年初来で1,726円下落の9,739円となりました。基準価額(分配金再投資ベース)では、-15.0%の下落となっています。
基準価額変動を要因別に見ると、債券が-1,118円、為替が-574円、その他(信託報酬等)が-33円となり、為替要因、債券要因ともにマイナスとなっています。
リスク回避で新興国ソブリン債券の利回り上昇
当ファンドは、ドル建て新興国ソブリン債券に約70%、現地通貨建て新興国ソブリン債券に約30%投資しています。
ドル建て新興国ソブリン債券、現地通貨建て新興国ソブリン債券ともに、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて景気減速懸念が高まる中、リスク回避の動きから債券利回りが急上昇(債券価格は下落)しました。また石油輸出国機構(OPEC)の臨時総会で追加減産協議が決裂し原油価格が急落、それ以外の資源の価格が概ね下落したことも資源を産出する新興国にとってマイナス要因となりました。また新興国通貨もリスク回避の動きや資源価格の下落などを受けて、大きく下落しています。
引き続き価格変動が大きくなる可能性
短期的には、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に対する懸念が高まっており、リスク回避姿勢が強まる局面では資金フロー縮小やスプレッドが拡大する傾向がある点には注意は必要です。また資源価格の下落も新興国にとって大きなマイナスの影響となっています。一方で、新興国のインフレ率が全般的に落ち着いていることから、新興国の政策金利には引き下げ余地が残されていることや、中国で生産を再開する動きが出るなど落ち着きを取り戻しつつあることは足元では数少ない明るい材料と言えます。
ただし本格的な回復には新型コロナウイルスの感染者数や死亡者数の増加が世界的に抑えられることが必要であり、それまでは新興国ソブリン債券、新興国通貨とも価格変動が大きな状態が継続する可能性があると考えます。
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