被災地域における桜の植樹活動の支援
桜の植樹の始まり
被災地域の支援活動の一環として桜の植樹活動を支援しております。2011年3月11日に発生した東日本大震災による津波被害に対し、平成の大津波を後世に伝えること、そして、逃げるべき場所をわかりやすく伝えたいという想いを、桜の植樹という形で伝えるために立ち上げられた企画が「桜並木プロジェクト」です。そして、同じ想いで全国のボランティアの方々と被災地域の方々を桜で結ぶネットワークが「さくら並木ネットワーク」です。我々はこのプロジェクトに賛同し、さくら並木ネットワークに参加するボランティアの方々と志を共に、桜の苗木を植える作業や3.11追悼・復興祈願セレモニーに参加し、寄付活動などでの支援を行っております。
2019年3月、ピクテ参加第一回目となる活動では、約100名のボランティアの皆さんと共に志津川湾の絶景を一望できる丘の上に「海の見える命の森」を作るため桜の植樹を行いました。
桜との再会 2020~2024年
2020年3月、新型コロナウイルスの猛威のため苗木の購入と寄附という形で支援を行い、この年はボランティアの方々に協力いただき植樹を行いました。
2021年3月、前年と同様に苗木の購入と寄付という形で支援を行いました。今年は、津波被害と原発事故の影響により人口が極端に減少している福島県南相馬市小高地区で、桜を植樹し再び明るい小高地区を取り戻す市民団体「おだか千本桜プロジェクト」様への支援を実施しました。
2023年6月、4年前に植樹を行った桜の苗木に再会して参りました。総勢20名の社員ボランティアが、生い茂る斜面を登り鎌やのこぎりを使って草木刈りを行い、植樹を行った苗木に十分な日差しや栄養分がいきわたるよう、本格的な森林整備活動を行いました。残りのメンバーは、総勢50名分の昼食、ピザや味噌焼きおにぎりを準備しました。中でも、窯の火起こしに使用した薪は、海の見える命の森で伐採した木々の枝を1年かけて乾燥させたものとなっており、食事やボランティアの体験だけでなく自然を余すとこなく使う資源と人とのありかたについて触れる機会となりました。同行した子供たちはお手伝いをする傍ら、山イチゴやびわをつまんだり山小屋を探検したりと、自然をめいっぱい楽しみました。大人も子供も成長する苗木を中心に、保全されるべきこの美しい自然環境を体感する貴重な体験を得ました。
2024年、念願の桜の季節に南三陸 海の見える命の森を訪れました。ピクテのボランティア社員が植樹した桜の苗木が、数輪の花を咲かせておりました。その可憐な花びらは、春の息吹を感じさせ、私たちの心を和ませてくれました。
お昼には地元産の海鮮をふんだんに使った特別な一品、南三陸キラキラ丼をいただきました。その見た目の美しさに心奪われると同時に、口に運ぶ瞬間に広がる豪華な味わいに感動しました。海の恵みが詰まったこの一杯を地元の方々と一緒にいただき、さらに絆を深める特別なひとときとなりました。
南三陸の自然と共に過ごすこの日は、私たちにとって心に残る体験となりました。桜の花を一生懸命に咲かせ、苗木たちが成長を遂げる姿を通じて、自然の力とその豊かさにエネルギーをいただきました。