Pictet Patronage Concert 24

初秋の調べ 荒井里桜とめぐる音楽の風景



荒井里桜さん2年目のパトロネージュコンサート







2024年8月28日、銀座王子ホールにおいて荒井里桜さん2年目のパトロネージュ・コンサートが開催されました。本コンサートは昨年同様、荒井里桜さんご自身が演奏曲を選び、パトロネージュ活動を応援していただいている皆さんにご自身の成長を表現する場となりました。本コンサートは『初秋の調べ 荒井里桜とめぐる音楽の風景』と題し、ドボルザークとベートーヴェンを主体に構成されたプログラムとなりました。昨年「ロマン派からバロック派の音楽にチャレンジしたい」という課題をインタビューで表明しましたが、チャレンジの途中にご自身がまだまだ触れなくてはならない表現や技法と出会いバロック音楽に通じるこれらの曲を選曲し演奏をいたしました。

そして、会場のインタビューでは、「クラシック音楽を聴いてもらうだけでなく、口頭や文字でしっかり伝えていくことが重要」とおっしゃっていました。この一年でパトロネージュを含め様々なプロジェクトを実行し、「クラシック音楽をより広い層に浸透させる事は若いリーダーだからこそ果たせること」と活動目標を語ります。

新たなチャレンジとして、「表現方法や楽曲の意図だけでなく、それらを味わう方法や歴史的な背景などを伝える事で、よりクラシック音楽を立体的に伝えるアーティストを目指す」とステージでお話しいただきました。宣言通り、それぞれの楽曲における世界観や音楽表現が魅せる風景など、冒頭に力強く説明した荒井里桜さん。芸術の秋を告げるような、優雅で力強い楽曲が会場に響き渡りました。会場は満員御礼という事もあり、会場を包み込む盛大な拍手の中コンサートは幕を閉じました。

 


 

■ 演奏曲

-ドヴォルザーク:4つのロマンティックな小品 Op. 75

No. Allegro moderato

No. Allegro maestoso

No. Allegro appassionato

No. Larghetto

-ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調「春」 Op. 24 

I. Allegro

II. Adagio molto espressivo

III. Scherzo: Allegro molto

IV. Rondo: Allegro ma non troppo

 

-ドヴォルザーク:ユーモレスク 変ト長調 Op. 101-7 

-ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調 「クロイツェル」 Op.47 

I. Adagio sostenuto - Presto

II. Andante con variazioni

III. Presto