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インデックス運用とアクティブ運用のちがい( 7 )
2016/07/12

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概要

・インデックス運用の最大のメリットはコストの安さ
・インデックス運用には、トータル・リターン指数を上回る投資成果が期待できない、指数選択による投資成果の違いが生じる、インデックス運用ができないような投資がある、といったデメリットがある




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インデックス運用のメリット

前回まで、インデックス運用とアクティブ運用のそれぞれの特徴とちがいについてご説明してきました。今回からは、インデックス運用とアクティブ運用のそれぞれのメリットとデメリットについて、ご説明します。

まず、インデックス運用のメリットとして代表的なものを挙げますと、

・トータル・リターン指数のリターンからコスト分を差し引いたリターンが期待できる

・アクティブ運用を⾏うファンドと⽐べてコストが安いものが多い

・ファンドごとの⽐較が容易で、投資するファンドを選ぶのにあまり労⼒や時間がかからない

・ファンドごとのリターンの違いが少ない

といった点があります。これらについては解説不要かと思います。最⼤のメリットはなんと⾔ってもコストの安さです。

インデックス運用のデメリット

一方、インデックス運用のデメリットとしてはどんなものがあるでしょうか。まず第一に、トータル・リターン指数を上回るパフォーマンスは期待できないという点が挙げられます。インデックス運用で期待できるリターンはトータル・リターン指数からコストを差し引いたリターンであり、トータル・リターン指数を上回る投資成果を得ることはできません。

二番目に、投資しようとする市場で、どの指数に連動した投資成果を目指すファンドを選択するのか、という点は残り、指数の選択によって投資成果に差が⽣じるという点です。例えば、⽇本の株式に投資する場合、⽇経平均株価/TOPIX/JPX⽇経インデックス400/MSCIジャパン/Russell Nomura Primeといった指数の中からどの指数に連動したインデックスファンドを選ぶかで、投資成果に差が⽣じてしまいます。また、「インデックス運用とアクティブ運用のちがい(3)」でご説明したような、債券投資における時価総額加重平均で運用する場合の問題もこれに類する問題です。

三番目は、指数が存在しないような投資、指数で表せないような投資、インデックス運用が⾏えないような投資に制限がかかってしまうという点です。「インデックス運用とアクティブ運用のちがい(6)」でご紹介したような投資を⾏いたい場合、そうした投資を表すような指数が存在しなければインデックス運用はできません。

四番目は、指数に連動した投資成果を目指すための運用方法が、それを逆手にとったような取引をされる可能性をはらんでいるという点です。例えば、指数の銘柄⼊れ替えや構成⾒直しのタイミングで、それがあらかじめ分かっている場合、先回り投資をして利益を得ることが、市場や指数によっては可能になることがあります。そうした取引によって得られる利益の⽣じる相手方はインデックス運用を⾏う投資家ということになります。 次回はアクティブ運用のメリットとデメリットについてご説明します。



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