ROBOTICS
ロボティクス
ロボティクスが生み出す潮流
サステナビリティ(持続可能性)
天然資源の不足と世界的な二酸化炭素(CO2)排出量の増加により、企業は資源のより効率的な使用や消費者に近い場所での生産が求められています。
知識重視の社会
昨今の消費者は、購入する商品やサービスが自分たちのニーズに合わせて作られていることを期待しています。そのため今までのマス・プロダクション(大量生産)からマス・カスタマイゼーションが重視され始めています。
技術革新
ロボットがより安価で、使いやすくそして安全性が高まったことにより、様々な分野のサービス業や製造業に展開されています。
経済成長
世界の経済成長は生産性を高めることで改善できます。ロボットによるオートメーション化は、先進国市場をより効率化し、一方新興国市場においては上昇傾向にある労働賃金問題に対応することで、生産性向上に一役買うことができます。
人口動態の変化
出生率の低下と高齢化は、労働者層の減少に伴う生産性悪化への対応や高齢者の日常生活のサポートなどを目的とした、ロボットやオートメーション・ソリューションを開発する企業に大きな投資機会をもたらしています。
IoT(Internet of Things:モノのインターネット化)やディープ・ラーニング・アルゴリズムの出現といった人工知能(AI)の飛躍的な進歩が、ロボティクスやオートメーション技術に大改革をもたらしています。ロボットは工場に設置されるだけでなく、もはや私たちの日々の生活の一部となってきています。
進化するロボティクス業界、次のフロンティアを探す
技術革新は次のステージへ
水と蒸気が原動力となった18世紀の産業革命から内燃エンジンで進歩した19世紀、そして情報化時代の20世紀に入り生産性と生産物は常に革新的な技術によって改善されてきました。今日、私たちは新たな技術革命の入り口にいます。ロボティクスと人工知能(AI)によって導かれる変革です。
今後数十年間に解決すべき重要な課題の一つは、世界の労働人口が減少するなか、どのようにして高齢化社会を支えるかということです。出生率の低下と平均寿命の伸びにより、2020年から2050年の間に65歳以上の人口は倍以上になると予想されています(1)。このような人口構成の変化に対して、ロボットは重要な役割を果たします。生産性の損失を解消し、長期的なサポートを必要とする高齢者の役に立つことができるのです。
出所:(1) United Nations, World Population Prospects, 2019
イノベーションが鍵
天然資源の枯渇と汚染・公害に対応すべく、資源をより効率的に利用し、生産性向上のための新しい方法を見つける必要があります。
こうした問題に技術開発が多くのソリューションを提供しています。産業に関わらず企業の中には、ロボットを使って生産性、製品やサービスの質を高め、また環境に与える影響を抑えています。加えて、高まるニーズは、スマート工場や効率的な物流管理、3Dプリンターといった新しいオートメーション技術により対応可能になります。
さらに活躍するロボット
最新のロボットは情報を収集し処理し行動に移す、という高度な能力を持ち合わせています。例えば、医療業界においてロボットは既に外科医と一緒に働いており、腹腔鏡手術のような繊細で複雑な治療を補助しています。
その一方で、サービス業やセキュリティ業界では、顔や音声認識の進歩がより多くの活躍機会を生み出しています。認識能力向上は従来の製造方法に縛られない多様性と相まってロボットが近い将来経済全体においてより幅広い役割を果たすことを示しています。
私たちの生活を変えるテーマへの投資
当社のロボティクス戦略は、主に3つの分野の投資機会を捉えることを目指します。産業自動化では、企業が新世代のスマートロボットを作り出し、産業プロセスをサポートしています。ロボティクスソリューションは、人々の日常生活を支援する消費者向けアプリケーションやサービス業用アプリケーションにも広がっています。そして技術革新は、ロボットがコミュニケーション能力を備え、より高度な知能で状況へ対応することを可能にします。
1. 産業自動化
世界的に急成長している市場です。ロボットはすでに広く利用されていますが、より安価で、賢く、エネルギー効率に優れたものになれば、もっと多くの国が生産性向上と人件費削減のためにロボットを導入するようになるでしょう。従業員1万人あたりのロボット導入台数は、シンガポールが918台、韓国が868台で、ロボット導入の先頭に立っています(2)。
新世代の自動化された「コボット(協働ロボット)」に代表される産業用ロボットが、人間と協調して作業を行うことができるようになったのは、技術の向上や、安全性を高めるセンサーの導入が功を奏した結果です。これに加えて、価格も手頃になってきたことから、大企業だけでなく中小企業でもロボットの利用が急速に拡大していくと予想されます。
2. 消費者用・サービス業用アプリケーション
ロボットは、家庭、工場、病院で、私たちの日常生活の一部になりつつあります。「サービスロボット」は、産業自動化の用途以外で、人または設備にとって有益な作業を実行するロボットです(3)。私たちはクラウドロボティクスや自動化に基づく、新しいパラダイムに突入しています。そこでは、クラウドコンピューティング・深層学習・ビッグデータ・オープンソースソフトウェアなどをベースにしたネットワークを介し、ロボットや自動化システムがデータやコードを共有して計算を行うことが可能となります。
一方で、革新的なスタートアップ企業から業界のリーダーまで、ほぼすべてのロボット開発者が取り組んでいるのが、新しい医療用アプリケーションです。手術室での支援、在宅患者の見守り、外骨格ロボットを用いた脳卒中患者の歩行支援など、様々な用途のロボットが開発されています。
3. 技術革新
イノベーションにより、ロボットはより複雑な処理を行うことが可能になります。半導体は、マッピングアプリケーション、接続プラットフォーム、データベース、グラフィックプロセッシングユニット(GPU)など、あらゆるものを支える基本的な構成要素です。人工知能(AI)や電気自動車のブームに伴い、自動車環境における半導体の需要は勢いを増すと思われます。
技術革新は、ロボット開発プログラムによってさらに促進されています。2019年、中国はインテリジェントロボットの開発に5億7,700万米ドルを投資し、日本はロボット関連予算を3億5,100万米ドルに増額するなど、世界のロボットイノベーションの中心地になることを目指しています(4)。欧州も「Horizon Europe」や「Digital Europe Programme」を通じて、人工知能(AI)の開発に数十億ユーロ規模の投資を行う予定です(5)。
テクノロジーの未来を担うロボット
ロボティクスは、生産性を向上させ、コストを削減し、人口の高齢化に伴う課題の解決に役立つことから、経済全体の伸びを大幅に上回る成長が期待できると考えられています。
この戦略は、ロボティクスや最新技術のバリューチェーンに貢献する、もしくはそこから利益を得るような国際的な企業の株式に関心を持ち、市場価値の大幅な変動に耐えうる、比較的リスク許容度の高い投資家に適していると思われます。
注:*10年のライフサイクルを持つロボット
出所:(2) Robot Race: The World´s Top 10 automated countries, International Federation of Robotics, 2021 (3) According to ISO standard 8373 (4) How Nations Invest in Robotics Research, IFR, 2020 (5) Excellence and Trust in AI – Brochure, European Commission, 2021
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英語版:2021年10月公開
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