- Article Title
- ディバーシファイド・リスクプレミアム戦略ファンド|ポートフォリオのリスク水準を調整~市場変動への対応力を高める
● 市場変動への対応力を高めるため、ポートフォリオ全体のリスク水準を調整
● バランスの取れたポートフォリオでテール・リスク(想定外の市場の急変)に備える
株式の比率を引き下げ、債券の比率を引き上げることで、ポートフォリオ全体のリスク水準を引き下げる調整、円資産の比率を高め為替変動の影響も軽減
市場環境に応じて、魅力的なリスクプレミアム注が期待できる資産を選択し投資する当ファンドは、設定来、株式と金を中心にしながら、債券も組み入れる運用を行ってきました。市場を取り巻く足元の環境の変化に鑑み、2024年9月に株式の比率を引き下げ、債券の比率を引き上げるという資産配分の調整を行い、ポートフォリオのリスク水準を引き下げました(図表1参照)。また、為替についても、為替ヘッジ比率を調整することで円資産(円建て資産と円ヘッジの外貨建て資産)の比率を高め、為替変動の影響を軽減しています。
注 リスクプレミアムとは、リスク資産の期待リターンにおいて価格変動リスクの対価とみなされる部分のことを意味し、無リスクの資産に対して期待するリスク資産のリターンの上乗せ分を指します。
図表1:設定来の投資対象別構成比の推移
月次、期間:2024年6月末~2024年9月末
※構成比は実質比率(マザーファンドの組入比率×マザーファンドにおける当該資産の組入比率)です。マザーファンドにおける当該資産の組入比率は、各投資先ファンドを主な投資対象によって株式、債券、金、短期金融商品等に分類、集計しています。マザーファンドの各投資先ファンドの主な投資対象については、図表2でご確認ください。「キャッシュ・短期金融商品等」には、投資先ファンドで保有する現金等の比率は含みません。
バランスの取れたポートフォリオでテール・リスク(想定外の市場の急変)に備えることが、当ファンドのパフォーマンスにとって有益であると考える
金融市場を取り巻く足元の環境を整理すると、まず米国では米連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利下げにより、同国経済が景気後退を回避し、ソフトランディング(軟着陸)となる可能性が高まっています。その一方で、既に市場が織り込んでいるFRBの金融緩和は楽観的であるとも考えられます。FRBの大幅利下げによる株式などのリスク資産に対するプラス効果が、過度に楽観的な織り込みが解消される過程で打ち消される可能性は否定できません。
また、「ソフトランディング」が現在のメインシナリオですが、米国が景気後退に陥って大幅な利下げが実施される「ハードランディング」や、逆に米国の景気が強く、インフレ圧力から利下げ余地は限定的という「ノーランディング」といったシナリオも無視できません。
このように、FRBが最終的にどの水準まで金融緩和を継続するかは不透明であり、利下げに伴う民間の信用創造の拡大がどの程度になるかの予想も難しい環境においては、株式の比率を引き下げ、債券の比率を引き上げることで、全体としてバランスの取れたポートフォリオの構築が望ましいと判断しました。なお、金については、中長期的に強気な見通しを維持しており、さらに分散投資において重要かつ戦略的資産と位置付けていることから、高水準での組み入れを維持しています。また、為替についても、為替ヘッジを利用して円資産(円建て資産と円ヘッジの外貨建て資産)の比率を高めることで、為替変動の影響を軽減しています。
当ファンドでは引き続き、各資産の相対的なリスクプレミアムの魅力度を精査しながらポートフォリオの構築を行っていきます。
今回のポートフォリオ調整の詳細
株式
「世界スタイル株式」(現時点では相対的に景気変動に左右されにくいと考えられるクオリティ・グロース株式に比重)、「新興国高配当株式」(新興国の高配当株式に投資)、「世界株式(ETF)」など、ポートフォリオ全体のリスク水準を考慮する中で株式の比率を引き下げました。
債券
債券については、比率を引き上げました。これまで投資していた、インカム収益が見込まれる「世界ESG関連投資適格社債」および「米ドル建て新興国債券」のうち、主に「世界ESG関連投資適格社債」の比率を引き上げました。また、ポートフォリオ全体のバランスを考え、過度にリスク水準を引き下げることがないように、債券の中では相対的にリスクの高い「米ドル建てハイ・イールド社債(ETF)」への投資を開始しています。
金
金については、中長期的に強気とする見方に変わりはなく、比率を引き上げました。昨今の地政学リスクに加えて、株式や債券などの伝統的資産クラスとの相関が低く、インフレに強い性質を有するとみられていることから、金については、引き続き、分散投資において重要かつ戦略的資産と位置付けています。
為替
足元、日米の金融政策の先行きへの不透明感などから、為替市場の変動が大きくなっています。そのため、為替ヘッジ比率を調整し、円資産(円建て資産と円ヘッジの外貨建て資産)の比率を8%(2024年8月末時点)から57%(2024年9月末時点)へと大きく引き上げることで、為替変動の影響を大幅に軽減しています。
図表2:指定投資信託証券の概要および組入比率
2024年9月末時点
※上記1、2はルクセンブルグ籍外国投資信託の受益証券、3、9は内国証券投資信託の受益証券、4~8、10、12~17はルクセンブルグ籍外国投資法人の投資証券、11、18、19はスイス籍外国投資信託の受益証券です。 ※“PGSF”は「ピクテ・グローバル・セレクション・ファンド」の略称です。 ※組入比率は、基準日時点の実質比率(マザーファンドの組入比率×マザーファンドにおける当該証券の組入比率)です。 ※上記の内容は、今後変更される場合があります。また、上記の中から投資する投資信託証券を選択するため、投資を行わないものもあります。
※将来の市場環境の変動等により、当資料に記載の内容が変更される場合があります。
当資料をご利用にあたっての注意事項等
●当資料はピクテ・ジャパン株式会社が作成した販売用資料であり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。取得の申込みにあたっては、販売会社よりお渡しする最新の投資信託説明書(交付目論見書)等の内容を必ずご確認の上、ご自身でご判断ください。
●投資信託は、値動きのある有価証券等(外貨建資産に投資する場合は、為替変動リスクもあります)に投資いたしますので、基準価額は変動します。したがって、投資者の皆さまの投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。
●運用による損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。
●当資料に記載された過去の実績は、将来の運用成果等を示唆あるいは保証するものではありません。
●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、その正確性、完全性、使用目的への適合性を保証するものではありません。
●当資料中に示された情報等は、作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることがあります。
●投資信託は預金等ではなく元本および利回りの保証はありません。
●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。
●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象とはなりません。
●当資料に掲載されているいかなる情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するものではありません。
MSCI指数は、MSCIが開発した指数です。同指数に対する著作権、知的所有権その他一切の権利はMSCIに帰属します。またMSCIは、同指数の内容を変更する権利および公表を停止する権利を有しています。
お申込みにあたっては、交付目論見書等を必ずご確認の上、ご自身でご判断ください。
投資リスク、手続き・手数料等については以下の各ファンド詳細ページの投資信託説明書(交付目論見書)をご確認ください。
ピクテ・ディバーシファイド・リスクプレミアム戦略ファンド
関連記事
日付 | タイトル | タグ |
---|---|---|
日付
2024/08/09
|
タイトル ディバーシファイド・リスクプレミアム戦略ファンド|円高進行と株式市場の調整により基準価額は下落~市場が定期的に直面する価格変動と考える | タグ |