もっと知りたいメガトレンド

メガトレンド
2025年の7つの注目トレンド
メガトレンドの観点から、科学、技術、サステナビリティにおける主要な動向について、2025年以降の見通しをまとめました。
注目トレンド① AIの進化
過去2年間にわたってAIがヘッドラインを独占してきましたが、注目に値する技術トレンドはそれだけではありません。ロボット工学と自動化の進歩により、様々な産業で効率性、生産性、安全性が向上しています。自動運転車から業務プロセス自動化まで、これらの技術は製造、医療、物流などの分野を変革しつつあります。例えば、先駆的なスタートアップのトラックメーカーが2025年にテキサス州で無人運転による貨物輸送サービス(ATaaS)を開始する予定です。一方で自動車メーカーのテスラには年内に1,000体の人型ロボットを工場に導入する計画があります。
AIも進化を続け、バイオテックにおける創薬、データ・画像解析、薬剤の再利用、さらには生産性向上のための消費者サービスや職場での活用など、有望な成長分野があります。
注目トレンド②3Dチップ
スマートフォン、コンピューター、自動車、さらには国の軍事装備などあらゆるものが半導体に依存しています。世界中の企業が、半導体をより小型化しつつ処理能力とエネルギー効率を高めるため奮闘しています。シリコンウエハー上のトランジスタの積層が物理的限界に達しつつあるため、業界が2次元実装から3次元実装への移行を続けると予想されます。チップデザイナーは3次元的に考えるようになり、通常1つのチップを形成する小さな正方形(通称チップレット)を、ハイブリッド結合を使ってベースのシリコン層の上に積層するようになっています。ハイバンドウィズメモリは、高性能なメモリ技術で、先進的なDRAM(動的ランダムアクセスメモリー)の積層から構築されています。すべてのチップレットが同等の高度な技術を必要としないため、一部は安価な製造技術で生産できるというコストメリットがあります。サムスン電子は2025年に新しい3Dチップの導入を計画する企業の1つです。
注目トレンド③CDMOs – 製薬業界の新参者
新薬や新しい治療法の複雑さが高まるにつれ、CDMO(医薬品開発・製造受託機関)と呼ばれる企業グループへの需要が高まっています。これらの専門サービス企業は、創薬開発や製造の特定の領域に特化しています。製薬企業がCDMOにいくつかの活動を外部委託することで、リスクを分散し、最終的に新しい治療薬の提供を加速できます。CDMOはAIを含む新技術の先駆けとなることが多く、研究・製造プロセスを合理化することで業界全体に付加価値をもたらしています。個別化治療やセル療法の開発を含め、近代医療においてCDMOは重要な役割を担っています。
出所:MEGA、IEA
注目トレンド④木材の再評価
世界で最も古い素材の一つである木材が再び注目を集めています。グリーン消費主義とeコマースの成長により、包装材料としての木材の人気が高まっています。さらに、クロス積層木材(板の遷移方向が直交するように積層接着した木質系材料)などの新しい技術進歩と、さまざまな新しい環境建築規制により、建設プロジェクトにおいても木材が重要な構成要素となっています。しかし、木材は新素材の重要な原料でもあり、大手飲料メーカーコカ・コーラの透明ペットボトルに使用される木材由来のPETや、トラックや自動車の従来のディーゼル燃料を希釈または代替するバイオディーゼルの原料にもなっています。さらに、木材は風力タービンの塔や、開けた場所での太陽光パネル設置構造物など、再生可能エネルギー生成のためのインフラ設備にも使用されています。また、木材は炭素回収・貯留においても直接的な役割を果たすことができ、クレジットやBECCS(バイオエネルギー付随の炭素回収・貯留)を通じて活用されています。
注目トレンド⑤送電網の強化
より環境に優しい地球のためには、クリーンな電源から大量の電力供給が不可欠です。そのためには、より賢い送電網が必要になります。国際エネルギー機関(IEA)は、2030年までの正味ゼロ排出目標を達成するには、今後5年間で2,500万kmの送電網を新設または近代化する必要があると推計しています。
第一に、再生可能エネルギーの利用拡大には、太陽光・風力発電に適した遠隔地から需要地へ電力を輸送し、再生可能エネルギー発電を送電網に接続するためのネットワーク相互接続への投資が必要です。第二に、電気自動車やヒートポンプなどのセクター電化により電力需要が増加するため、送電網の強化と近代化が求められます。第三に、気候変動に伴う極端な気象現象に対し、停電を回避するために送電網が耐えられるよう対策を講じる必要があります。
注目トレンド⑥洪水との戦い
洪水による被害は毎年400億米ドルに上り、何百万人もの人々に影響を及ぼしています。気候変動だけでなく、より広範な気象現象と、洪水常習地域への都市化により、より災害に強い構造物や景観を整備することが不可欠となっています。例えば2024年、ヨーロッパでは20年以上ぶりの大洪水に見舞われました。
洪水に強い都市づくりは気候変動適応の重要な柱であり、防潮堤の建設や洪水水の管理が含まれます。都市では、より強靭なインフラを整備し、デジタルツイン(現実世界から収集した様々なデータを、コンピューター上で再現する技術)を使った潜在的な洪水被害のモデル化など、技術を活用して防御計画を立てています。ニューヨーク市では、病院や発電所などの重要インフラに対して厳しい基準を設け、新しい建築規制を施行して洪水への強靭性を確保するとともに、沿岸部の洪水防御強化プロジェクトに着手しています。
注目トレンド⑦スマートな栄養摂取
食べ物は体の燃料であり、私たちはその消費に対してより賢くなっています。450億米ドルの市場規模が見込まれるスポーツ栄養補助食品市場は、2030年までに年率7.5%の成長が予想されています。
これは、パフォーマンス、フィットネス、運動後の回復力向上、怪我のリスク低減を目的とした補助食品への強い需要に後押しされています。健康志向の高まりにより、ビタミンや乳酸菌を強化した機能性食品の需要も高まっています。さらに、血糖値の上昇を抑える働きをするGLP-1による減量薬の使用が広がったことで、筋肉量の維持、消化器系のトラブル管理、カロリー制限下での微量栄養素摂取確保を助ける関連製品の市場も生まれています。大手飲料メーカーのネスレやサプリメント関連企業のハーバライフ社はすでにGLP-1関連製品を発売しており、2025年にはGLP-1ユーザー向けの製品ラインアップがさらに増えると予想されます。
本ページは2025年1月にピクテ・アセット・マネジメントが作成した記事をピクテ・ジャパン株式会社が翻訳・編集したものです。
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基準価額の変動要因は上記に限定されるものではありません。
投資信託に係る費用について
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