Prix Pictet Japan Award
プリピクテは写真とサステナビリティに関する世界有数の国際写真賞です。プリピクテは、若手作家から中堅作家までの日本を拠点にする作家を対象に、地球の持続可能性に関して強いメッセージを投げかけている作家を称える目的とし、日本が世界的にも優れた写真家を多く輩出していることを受けプルニエ財団(Prenier Foundation)の支援により、プリピクテジャパンアワードが創設しました。現在までに二回の賞が授与されており、受賞者は菊地智子(2015年受賞)、志賀理江子(2017年受賞)の両氏です。
第3回のプリピクテジャパンアワードのテーマは「火と水」です。国内外のノミネーターより推薦頂いた写真家の中から、厳選なる審議を経て8名のショートリスト作家が選出されました。これらの作家たちは一様に「火と水」を最も予測不可能な存在として提示しています。「火と水」は4大元素(火・土・風・水)の第1と第4のエレメントでもあり、私たちに生命をもたらしてくれますが、時に恐ろしい破滅を引き起こす脅威でもあります。本展の展示作家による作品は、これまでに起きた事柄を反映しているだけでなく、これから起こりうる未来のビジョンを示すものでもあるのです。
2022年 開催情報
開催場所:東京都写真美術館 〒153-0062 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
開催期間:2022年12月17日(土)~ 2023年1月22日(日)
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館)、年末年始(12/29-1/1、1/4) ※12/28、1/2、1/3は臨時開館
開催時間:10:00~18:00(木・金曜日は20:00まで、図書室を除く) ※入館は閉館時間の30分前まで
料金:無料
展示作家:新井卓、岩根愛、岡田将、 瀧本幹也、千賀健史、長沢慎一郎、中井菜央、水谷吉法
2022年 受賞者
岩根 愛(Iwane Ai)
(左)岩根愛 《Shousuke Nihei, Kailua Camp, Hawaii 》2018 シリーズ〈KIPUKA〉より、2018©岩根 愛、プリピクテ
(右)岩根愛 《Paia, Hawaii》2018 シリーズ〈KIPUKA〉より、2018©岩根 愛、プリピクテ
2022年 ファイナリスト
新井 卓 (Arai takashi)
(左)新井 卓《Mirror Of The Other Shore》シリーズ〈At the Shorline Daguerreotype 20cm in diameter〉より、2021©新井 卓、プリピクテ
(右)新井 卓《To The Shore》シリーズ〈At the Shoreline Daguerreotype 20cm in diameter〉より、2021©新井 卓、プリピクテ
岡田 将(Susumu Okada)
(左)岡田 将《Microplastics》2022 シリーズ〈Microplastics〉より、2022 ©岡田 将、プリピクテ
(右)岡田 将《Microplastics》2022 シリーズ〈Microplastics〉より、2022©岡田 将、プリピクテ
瀧本幹也 (Mikiya Takimoto)
(左) 瀧本幹也 《FLAME#02》 2016 シリーズ〈Chaos〉2022より ©瀧本 幹也、プリピクテ
(右) 瀧本 幹也《Ise Stream》2022 シリーズ〈Chaos〉2022より ©瀧本 幹也、プリピクテ
千賀 健史(Kenji Chiga)
(左)千賀 健史《Hijack Geni》シリーズ〈Hijack Geni〉より、2019 ©千賀 健史、プリピクテ
(中)千賀 健史《Hijack Geni》シリーズ〈Hijack Geni〉より、2019 ©千賀 健史、プリピクテ
(右)千賀 健史《Hijack Geni》シリーズ〈Hijack Geni〉より、2019 ©千賀 健史、プリピクテ
長沢 慎一郎 (Shinichiro Nagasawa)
(左)長沢 慎一郎 《アメリカ海軍建立 聖ジョージ教会 シリーズ〈The Bonin Island〉より©長沢慎一郎、プリピクテ
(右)長沢 慎一郎 《大平 ロイ(ROY WASINGTON)》 シリーズ〈The Bonin Island〉より©長沢慎一郎、プリピクテ
※カッコ内は占領時代の名前。日本返還後改名
中井 菜央 (Rio Nakai)
(左)中井菜央 シリーズ〈雪の刻〉より、2022 ©中井 菜央、プリピクテ
(右)中井 菜央 シリーズ〈雪の刻〉より、2022©中井 菜央、プリピクテ
水谷 吉法 (Yoshinori MIzutani)
(左)水谷 吉法《KAWAU001》シリーズ《KAWAU》より、2015 ©水谷吉法、プリピクテ
(右)水谷 吉法《KAWAU004》シリーズ《KAWAU》より、2015 ©水谷吉法、プリピクテ
2022 審査員一覧
南條史生 (美術評論家、森美術館特別顧問 *審査委員長)
片岡英子 (Newsweekフォトディレクター)
小原真史 (東京工芸大学准教授)
山田裕理 (東京都写真美術館学芸員)
アーティスト・インタビュー
『Prix Pictet Japan Award 2022』の受賞作家と審査員長に作品についてインタビューを行いました。
受賞者 岩根 愛氏インタビュー
審査委員長 南條 史生氏インタビュー