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- 為替、債券ともマイナス要因となり年初来で基準価額下落
当ファンドの基準価額は新型コロナウイルス感染拡大の影響により資源国のソブリン債券(主に新興国)、通貨がともに下落したことから軟調な動きとなっています。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により基準価額が下落
ピクテ資源国ソブリン・ファンド(毎月分配型)の2020年3月24日の基準価額は2,261円となり、年初来で-486円の下落となっています(分配金再投資後の基準価額は、年初来で-16.3%の下落)。
基準価額の変動を要因別にみると、債券要因が-49円、為替要因が-385円、その他(信託報酬等)が-7円、分配金が-45円で、資源国通貨下落の影響が大きいことがわかります。
為替要因は大きくマイナス、債券もマイナス要因に
新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)を背景に世界経済の先行きに対する懸念が急速に高まっています。またサウジアラビアが同国産原油の価格引き下げと増産を発表したことを受けて原油価格が急落し、その影響を受け資源価格全体も軟調な動きとなりました。一方、多くの資源国が景気対策として利下げを実施していることもあり、リスク回避姿勢が強まる中で資源国通貨は大きく下落し、為替は基準価額の大きな下落要因となっています。
また債券要因についても基準価額のマイナス要因となっています。先進国のソブリン債券ではリスク回避の動きや景気対策のために各国中央銀行が利下げなどの金融緩和策を実施していることは債券利回りの低下要因(価格の上昇要因)となっています。ただし今回は、極端なリスク回避の際に資金確保のために先進国のソブリン債券も売られた局面がありました。また新興国のソブリン債券についてはリスク回避の動きが強まり資源価格が下落し、新興国から資金が流出したこともあり、これらの動きは基準価額のマイナス要因となりました。
資源価格は新型コロナウイルスのパンデミックにより世界各国での工場の一時停止や人の移動が制限されていることなどの影響により、引き続き低調な動きとなり、資源国のソブリン債券や通貨にとってさらにマイナス要因となる可能性があります。一方、中国で生産を再開する動きが出るなど落ち着きを取り戻しつつあることは足元では数少ない明るい材料と言えます。そもそも本格的な回復には感染者数や死亡者数の増加が世界的に抑えられることが必要かもしれません。
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ピクテ資源国ソブリン・ファンド(毎月分配型)
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