- Article Title
- 分散投資の効果(7) リスクとリターンのバランスが良くなる
●投資の世界には「ハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターン」という⾔葉がありますが、リスクが高いにも関わらずリターンの低いものも存在します。分散投資によって、リスクとリターンのバランスが良くなる効果について考えてみましょう。
リスクとリターンのバランスが良くなる効果
相関の低い資産同⼠を組み合わせて分散投資をした場合、リスクとリターンのバランスが良くなることが期 待できます。つまり、リスクが高いにも関わらずリターンが低いというようなことを、避けられるというこ とです。⽇本国債と⽇本株式の組み合わせの例でご説明いたします。
こちらは、⽇本国債と⽇本株式をそれぞれの数 字の比率で組み合わせた場合のリス ク・リターンを比較したものです。 ⽇本国債0:⽇本株式100は、⽇本株 式100%つまり⽇本株式そのもの、 ⽇本国債50:⽇本株式50は、⽇本国 債を50%ずつ組み合わせたもの、ということです。
⽇本国債と⽇本株式の組み合わせ⽐率を 変えた場合の
リスク・リターンの変化 期間:2003年3⽉〜2021年1⽉
⽇本国債:FTSE⽇本国債指数 ⽇本株式:MSCI⽇本株価指数
出所:ブルームバーグのデータを使⽤し、ピクテ投信投資顧問作成
⽇本国債:FTSE⽇本国債指数 ⽇本株式:MSCI⽇本株価指数
出所:ブルームバーグのデータを使⽤し、ピクテ投信投資顧問作成
⽇本国債と⽇本株式のリスク・リ ターンを比較すると、リスクの高い ⽇本株式のほうがリターンが高く、 リスクの低い⽇本国債のほうがリ ターンが低くなっています。
⽇本国債に⽇本株式を少しずつ足し ていき、⽇本株式の比率を高めてい くと、リスク・リターンはどうなる でしょう。
⽇本株式の比率が高くなるほどリス クが大きくなり、その分だけリター ンも大きくなり、⽇本国債100%の 時と⽇本株式100%の時を結んだ赤 い線上に全てのリスク・リターンが 位置しそうなイメージですが、実際 にはそうなりません。矢印で⽰した ように赤い線から左方向にシフトし ています。つまりリスクが減ってい ます。これが分散投資によってリス クとリターンのバランスが良くなる効果です。
●当資料はピクテ・ジャパン株式会社が作成した資料であり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。
●運用による損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。
●当資料に記載された過去の実績は、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。
●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、その正確性、完全性、使用目的への適合性を保証するものではありません。
●当資料中に示された情報等は、作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることがあります。
●投資信託は預金等ではなく元本および利回りの保証はありません。
●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。
●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象とはなりません。
●当資料に掲載されているいかなる情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するものではありません。
手数料およびリスクについてはこちら
MSCI指数は、MSCIが開発した指数です。同指数に対する著作権、知的所有権その他一切の権利はMSCIに帰属します。またMSCIは、同指数の内容を変更する権利および公表を停止する権利を有しています。
関連記事
日付 | タイトル | タグ |
---|---|---|
日付
2020/06/12
|
タイトル 分散投資の効果(1)リスク要因の分散 | タグ |
日付
2020/07/02
|
タイトル 分散投資の効果(2)値動きを抑える | タグ |
日付
2020/07/29
|
タイトル 分散投資の効果(3)値動きの違いを把握する相関係数 | タグ |
日付
2020/08/14
|
タイトル 分散投資の効果(4)相関係数を意識した効果的な分散 | タグ |
日付
2021/01/13
|
タイトル 分散投資の効果(5)「向き」だけでなく「大きさ」も重要 | タグ |
日付
2021/02/04
|
タイトル 分散投資の効果(6)リスクの「⼤きさ」から配分を考えることが重要 | タグ |
日付
2021/03/18
|
タイトル 分散投資の効果(8)現実的な調整 | タグ |