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- 実践的基礎知識 決算書の読み方編(3)<貸借対照表②>
貸借対照表のチェックポイント
貸借対照表のチェックポイントとして、自己資本比率、流動比率、固定比率、固定長期適合率の4指標について解説します。
自己資本比率
自己資本比率はどれだけ借金に頼らず経営をしているか(自己資本に他人資本を加え、他人資本を使って資本を大きくすることをレバレッジをかけると言います)を表す指標で安全性・安定性を示します。全資本のうち返済義務のない自己資本の割合で、目安として50%以上なら高水準、30%は超えておいて欲しい水準、20%を下回っていると危険な水準となります。
<計算方法>
自己資本比率=自己資本÷総資産
流動比率
流動比率は1年以内に現金化できるお金と1年以内に支払わないといけないお金の比率を表す指標です。流動比率が低いほど、短期的に支払わないといけないお金に対して短期的に現金化できるお金が少ないことを示し、会社の安全性が確認できる指標の1つです。
<計算方法>
流動比率=流動資産÷流動負債
図表1: 貸借対照表の構成と4指標の算出項目
固定比率
固定比率は固定資産をどの程度純資産でまかなえているかを表す指標です。低ければ低いほど安全性が高いということになります。100%以下が望ましいとされていますが、日本企業の場合は超えていることが多くあります。そのため、固定長期適合率と合わせて見るとよいでしょう。
<計算方法>
固定比率=固定資産÷純資産
固定長期適合率
固定長期適合率は固定資産を純資産と固定負債でまかなえているかを見る指標です。容易に換金できない固定資産を買う場合は、せめて自己資本と当面返さなくていい固定負債を原資とすべきで、100%以下が理想というより100%以下でないと危険な水準となります。
<計算方法>
固定長期適合率=固定資産÷(純資産+固定負債)
図表2: 実際の計算例
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