SECURITY
セキュリティ
セキュリティが生み出す潮流
技術革新
クラウド・コンピューティングやモバイル決済等の進展には、より洗練されたITセキュリティが必要です。
経済成長
発展途上国のセキュリティ関連市場は、先進国と比べ急成長が続くと思われます。中国とインドを合わせると、2019年から2024年にかけてのセキュリティサービス収益の世界的な増加の41％を占めると予測されます（1）。
グローバル化
人、物資、サービスが世界中を移動することによるテロ、サイバー攻撃、病気の発生・伝染といった安全上の問題が懸念されます。
二極化
人口動態の上位層と下位層の格差拡大は、政治的分極化、経済的な不平等、移民などの問題を招き、やがては、社会不安や政治的混乱などの結果につながる可能性があります。
人口動態の変化
都市居住者の増加によりインフラに対する巨額の投資が必要になるでしょう。 これにより、警備サービス、監視カメラ、アクセス制御技術等、セキュリティに対する支出は増加します。
出所： (1) Freedonia Group, 2020
安全で安心であると感じることは人間がもつ基本的な欲望です。
セキュリティは、世界中の政府、企業、そして個人にとってもますます重要になってきています。サイバー攻撃からの防御や重要なインフラの保護から食品の安全性や個人の安全保障まで、あらゆるセキュリティ関連の課題に取り組む企業は魅力的で長期に渡る投資機会を提供します。
出所： (1) Freedonia Group, 2020
より安全な世界を作り出すためのソリューションをサポート
新たな脅威、新たな機会
世界がますます結びつくことで新たなセキュリティ上の課題が生じています。市民を守り、物理的なものだけでなく仮想的なセキュリティ・リスクに対処するため、将来に向けさらに多くのことを行う必要があります。
技術革新は犯罪行為につながる新しい機会を提供している一方、その犯罪行為に対抗するためのセキュリティ・ソリューションも提供しています。クラウド・コンピューティング、データストレージ、生体認証システム、オンライン決済システム等は常に更新が必要なセキュリティ対策です。
都市の未来を守る
特に発展途上国がそうですが、都市化の進んでいる国での都市人口は2050年にはほぼ倍増すると予想されており（2）、そのインフラを守るためには膨大な投資が必要です。新しい公共交通ネットワーク、発電所、公共施設はすべて市民の個人的安全と同様に保護するための手段が必要になります。ですから「セキュリティ」に焦点を当てることは、世界の都市部に住み働く人々に利益をもたらすのみでなく、魅力的な投資機会の提供にもなるのです。
規制の強化
データ保護法は、世界中で施行されています。例えば、中国は2020年に個人情報保護法の第一次草案を発表し、ブラジル、シンガポール、オーストラリア、カナダでは、データ規制法の導入や見直しが進められています。これにより、試験・検査機器やサービスに対する需要が高まると考えています。
出所：(2) United Nations, World Urbanization Prospects, 2019
1. 安全な設備による暖房や給湯
2. 有害化学物質のテストを通過した哺乳瓶
3. アクティブ、パッシブ双方の車の安全機能
4. 安全なネットワークに接続されたタブレット
5. トレースされテストを通過した安全な食品
6. 安全な電子決済での買い物
7. スキャナーそして生体認証パスポート
8. クラウドからの安全なダウンロード
9. アラームシステムで守られた家
人の活動のあらゆる側面にある機会
物理的およびITベースのセキュリティ製品・サービスを提供する企業は、個人、企業、政府の健全性、健康、安全の維持に貢献しています。モバイル技術やeコマース（電子商取引）の絶え間ない革新は、サイバーセキュリティを継続的にアップグレードする必要性を意味します。一方で、都市化の進展により、インフラや都市住民の福利厚生を守るための投資が必要となっています。また、安全性に関する法律の厳格化に伴い、食品検査機器などのセキュリティサービスへの支出も増加しています。セキュリティ企業はさまざまな分野で事業を展開しているため、このセクターには多様な機会があります。
1. セキュリティ機器製品
アジアやアフリカにおける都市化の進展により、2050（3）年には世界人口の70％が都市部に住むと予測されています。住みたい、働きたいと思われる都市にするためには、安全性を優先する必要があり、そのためにはインフラや個人のセキュリティに対する支出を増やす必要があります。電磁ロックや包括的なホームセキュリティシステムなど、革新的なセキュリティソリューションを提供する専門企業は、今後も持続的な成長を遂げるのではないかとピクテ・アセットマネジメントでは考えています。
出所：(3) United Nations, World Urbanization Prospects, 2018 Revision
2. セキュリティサービス
都市化の進展と公共機関の安全対策が十分ではないとの認識からサービスの需要は高まり、セキュリティサービス企業注の重要性が強まっています。同様に、食品検査や安全性に関わる日常的な製品の品質を保持する革新的なソリューションを提供する企業は、大きな成長の可能性を秘めています。発展途上国の生活水準の高まりと国際品質ガイドラインの増加により、民間企業は食糧生産チェーン全体でより迅速かつ効果的に汚染を検出するツールと技術を開発しています。
注：護衛サービス／身辺警護、有害廃棄物管理、リコール（回収）管理、検査／管理を含みます。
3. ITセキュリティ製品
コネクテッドデバイスの急激な増加、電子決済（キャッシュレス決済）の普及、クラウドコンピューティングの拡大は、いずれもデータ侵害のリスクを高める要因となっています。2020年には、毎日700万件のデータ記録が侵害されると言われています（4）。
生体認証、監視システム、安全な電子決済などのITセキュリティ製品の新技術は、大規模なデータマイニングによって異常を検知し、脅威を事前に警告することで、犯罪やテロとの戦いに役立ちます。さらには、デジタル化時代を加速させたパンデミックや、今後もIoT（モノのインターネット）の成長を促進するであろう5Gの急速な普及など、多くの要因がITセキュリティのニーズを高めています。世界のIoT市場規模は、2019年には2,507億2,000万米ドルでしたが、2027年には年平均24.9%の成長率で、1兆4,631億9,000万米ドルに達すると予測されています（5）。
出所：(4) The World in Data Breaches, Varonis.com, 2020 (5) Internet of Things report, Fortunebusinessinsights, 2020
世界中の人々の健康、プライバシー、幸福を守る
セキュリティ分野は現代の生活に欠かせないものであり、健康や安心を促進し、急速に変化する脅威から人々を守ります。当社のセキュリティ戦略は、個人、企業、政治を問わず、健全性や健康、自由の提供に貢献する企業の株式に投資します。この戦略は、長期的な視野を持ち、高いリターンのために高いリスクを取ることを厭わない投資家に適しています。
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お申込みにあたっては、交付目論見書等を必ずご確認の上、ご自身でご判断下さい。
投資リスク、手続き・手数料等については以下の各ファンド詳細ページの投資信託説明書（交付目論見書）をご確認ください。
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英語版：2021年10月公開
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