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- ピクテ資源国ソブリン・ファンドの状況~相対的に高い利回り水準
●ピクテ資源国ソブリン・ファンドの最終利回りは、過去10年で見ても高い水準にあり、また先進国の国債や日米REITを上回る水準
●先進国の豪州国債よりも利回りが高く、リスクは低水準
過去10年で高い水準にあるピクテ資源国ソブリン・ファンドの最終利回り
世界の資源国のソブリン債券等に分散投資するピクテ資源国ソブリン・ファンド(毎月分配型)/(1年決算型)(以下、資源ソブ)の最終利回りは、2023年3月末現在、5.9%注1となっており、過去10年で見ても高い水準にあります(図表1、左)。
また、インカムが注目される資産である債券やリートと比較した場合でも、資源ソブの利回り(最終利回り)は、米国ハイイールド債券よりは低いものの、ほかの先進国の国債の最終利回りや、配当(REITは分配金)成長の可能性がある株式の配当利回りやREITの分配金利回りと単純には比較できませんが、米国REITおよび日本REITの分配金利回りよりも高い水準にあることがわかります(図表1、右)。
注1 ピクテ資源国ソブリン・ファンド(毎月分配型/1年決算型)の主要投資対象であるPGSF-資源国ソブリン・ファンドに組入れられている債券の平均最終利回り(加重平均)
この相対的に高い利回りから得られるインカム(利金)収入は、保有期間が長期になればなるほど累積的に積み上がるので、長期間にわたって保有することでインカム部分の収益がファンドの運用収益に占める割合が大きくなる傾向があります。
ピクテ資源国ソブリン・ファンド(毎月分配型)(以下、資源ソブ(毎月))の設定来の基準価額の変動を見ても、2023年3月31日時点では、為替要因が-2,809円のマイナス要因となっている一方で、債券要因のインカム部分が+4,315円、キャピタル(債券価格の変動)部分が+445円のプラス要因となっており、債券要因の中でもインカム部分の基準価額への寄与が大きくなっていることがわかります(図表2、図表3参照)。またピクテ資源国ソブリン・ファンド(1年決算型)(資源ソブ(1年))の設定来の基準価額の変動についても、債券要因のキャピタル部分はマイナスとなっていますが、インカム部分は資源ソブ(毎月)同様に基準価額へのプラス寄与が大きくなっていることがわかります(図表3参照)。
また、過去の実績ではインカムの積み上がりがパフォーマンスに大きく寄与してきましたが、足元の利回り水準は過去10年間でも高い水準にあることから、今後、利回りが低下した場合は、キャピタル部分のプラス寄与も期待できる可能性があります。
リスク・利回り特性~先進国の豪州国債よりも利回りが高く、リスクは低水準
次に資源ソブ(毎月)と債券およびREITのリスク(価格変動)・利回り特性注2を比較すると、先進国の資源国である豪州国債に比べ、資源ソブ(毎月)は新興国にも投資していることから利回り(最終利回り)が高くなっている一方、2023年3月末時点で11ヵ国に分散投資していることで、新興国が含まれていながらも、豪州国債よりもリスク(価格変動)が小さくなっていることがわかります(図表4参照)。
また米国ハイイールド債券と比較すると、資源ソブ(毎月)に比べ米国ハイイールド債券のほうが最終利回りが高く、リスクは同程度となっています。ただし、米国ハイイールド債券については、高い利回り水準は魅力ですが、米連邦準備制度理事会(FRB)が実施してきた積極的な利上げにより景気後退懸念が高まる中、今後、デフォルト率が上昇する可能性もあり、注意が必要と考えます。
注2 リスク・利回りの詳細については、図表4の※をご参照ください。
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