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- スマートシティ戦略~都市の未来を創る
世界中の都市は持続可能な成長を遂げつつ、新しい技術革新に投資をして、都市人口の増加に対応しています。これは、地球全体や、世界経済、および投資家にとって良い知らせです。
世界の人口は都市に向かっている
現在、世界の人口の約半分は都市に暮らしています。この都市の人口の比率は、今後とも上昇し続ける見通しです。世界連合(UN)によると、2050年までに世界の人口の4分の3近くが、都市で働き、生活し、もしくは郊外から都心へ通勤すると見られています1。
図表: 国別の都市に住む人口
※百万人、濃い緑色:人口の75%以上が都市化、緑色:人口の50%~74%が都市化、薄い緑色:人口の20%~49%が都市化
出所:ピクテ・アセット・マネジメント
都市化への挑戦
人口が増加するにつれて、都市は「エコロジカル・フットプリント」を減らす方法を模索し、住民の生活の質を向上しなければなりません。この「エコロジカル・フットプリント」とは、地球上で消費される天然資源の量を分析、評価する手法のひとつで、人間一人ひとりが持続可能な生活を送るために必要となる、生産可能な土地・水面を面積として表したものです。例えば、化石燃料の消費によって発生する二酸化炭素を吸収するために必要な森林面積や、食料の生産に必要な土地面積などがあげられます。具体的には、アメリカ人一人が必要とする生産可能な土地面積は5.1ヘクタール(ha)、日本2.3ha、インド0.4ha、世界平均1.8haとなっていて、先進国の資源の過剰消費の実態を示しています。数ある方策のなかで、環境汚染と産業廃棄物を減らし、21世紀の暮らしに合った健康的な生活基盤とインフラを整備する必要があります。
有権者にアピールするために、世界中の政治家はこのような環境面での挑戦に取り組んでいます。そして省エネ関連、水資源のリサイクル、ヘルスケア、犯罪防止、交通、および進化した住宅や商業施設に対して、集中的な投資を増やし、未来のスマートシティを建設しています。
スマートシティへの取組は、世界の193カ国が署名した持続可能な開発目標を定めた、UNの2030年アジェンダに弾みをつけると見ています。このアジェンダが定める17の目標の11番目が、「持続的な都市とコミュニティ」であり、包括的、安全、活力があり持続的な都市の開発を促進するものです。
豊富な投資機会
スマートシティが全世界に広がっていくと、必然的に投資機会が発生し、特に社会の建設や開発に関する企業が多く含まれています。実際、スマートシティの建設において、都市開発に関する様々な業務に特化した企業に、重要かつ長期的なビジネスチャンスがあると考えます。
ある調査結果によると、世界経済は年率3%で成長する見通しですが、都市化のプロジェクトに参画する企業の収益は、年率15%以上となる見通しです2。
このような都市化による大きな変革における投資機会を捉えるために、ピクテはスマートシティ戦略を開発しました。他の戦略同様、スマートシティ戦略は、運用担当者の高い専門的ノウハウと、地球規模での変革を成し遂げる構造的な動きに対する深い洞察力に支えられています。
変革しつつある世界に対して、あなたの投資先も変えてみませんか
- 世界連合、2018年5月
- Arthur D Little, “Smart cities – turning challenge into opportunity”, 2016
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