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- リスク・リターン(5)「リスク」とは
●リスクという⾔葉は⼀般的には「リスクを伴う仕事だ」「感染症になるリスクがある」というように「良くないことが起こる可能性」という意味で使われますが、投資の世界では「値動き」という意味で使われます。
目論⾒書のリスク記載例
投資信託の目論⾒書や販売⽤資料には、「株価変動リスク、⾦利変動リスク、信⽤リスク、為替変動リスク、カントリーリスク」というように、その投資信託が内包するリスクに関する記載があります。
これらはその投資信託が「どんな要因で価格が動く可能性があるか」という「リスクの種類」を⽰していますが、リスクは「どのくらい価格が動くのか」という「⼤きさ」も⼤切な要素です。
リスクの⼤きさによる値動きの違い
「リスクの⼤きさ」とは「値動きの⼤きさ」のことで、主に2つの捉え方で考えることができます。1つは「普段の値動きの⼤きさ」で、普段どのくらい価格が変動するか、⽇々、1か月単位、1年単位でどのくらい動くか、という考え方です。もう1つは、「リーマン・ショックのような最悪のケースで、最⼤どのくらい下がってしまうか」という考え方です。
リーマン・ショックの時にどのくらい下落したかを把握するのは⽐較的容易ですが、「普段どのくらいの値動きをするか」を把握するにはひと工夫必要です。
「普段の値動きの⼤きさ」を把握する時には、次回ご説明する「標準偏差」の考え方が役に⽴ちます。
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