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- リスク・リターン(9)値動きの特性を表すリスク・リターン特性
●今回でリスク・リターン編は最終回となります。これまでの内容を踏まえて、資産の値動きの特性を表すリスク・リターン特性のグラフの⾒⽅について解説します。
リスク・リターン特性のグラフの⾒⽅
リスク・リターン特性のグラフでは、横軸がリスクの⼤きさ、すなわち収益率の標準偏差を⽰しており、右にいくほどリスクが⾼く、左にいくほどリスクが低いことを表しています。縦軸はリターンの⼤きさ、すなわち収益率の平均値を⽰しており、上にいくほどリターンが⾼く、下にいくほどリターンが低いことを表しています(それぞれ年率換算をしています)。
例として、下のグラフの⽇本国債を⾒てみましょう(以下、リターンが正規分布していると仮定した場合。リターンは正規分布するとは限りません)。「リスク年率2.1%、リターン年率1.8%」とは「収益率の平均値が年率1.8%で、これにリスク(標準偏差)である2.1%を⾜した年率3.9%と、2.1%を引いた年率-0.3%の範囲内にだいたいのデータが収まった」、ということを⽰しています。
⽇本国債の平均リターンは⽇本株式に⽐べ低いですが、⻘い上下⽮印で⽰した範囲内にだいたいのデータが収まり、リターンのバラつきも少なく、良いときと悪いときの差が⼩さかったことがわかります。
⼀⽅、⽇本株式の平均リターンは年率5.9%と⽇本国債よりも⾼いですが、リスクも年率17.3%と⾼いため、良いときと悪いときの差が⼤きく、⽇本国債のリターンを⼤きく下回るようなケースもあったことが分かります。
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