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ESG投資編(13)ESG投資の課題とピクテの理念とモットー
2021/09/29

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概要

近年、世界中で急速な拡大をみせているESG投資ですが、「グリーンウォッシング」への対応が課題の一つにあげられています。EU(欧州連合)においては、2021年3月よりサステナブルファイナンス開示規制(SFDR)が段階的に施行され、金融商品の持続可能性の評価について、より透明性の高い情報を提供すると共にグリーンウォッシングの防止を目指しています。ピクテでは、欧州で提供している全てのアクティブ・ファンドの戦略においてSFDRに準拠しています。しかし、ピクテの責任投資に対する理念やモットーは従前から存在し、ESG投資の推進を強力に後押ししています。




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ESG投資の課題

近年、ESG投資は世界中に急速な拡大をみせていますが、いくつかの課題も浮き彫りになっています。その一つが、「グリーンウォッシング」です。投資におけるグリーンウォッシングとは、本質的なESG投資ではないのにも関わらず、ファンド名にESGやサステナブルといった言葉を使い、あたかもESG投資を行っているかのように装うことを言います。これは、ESG投資の世界的な潮流を活用した悪質な行動といえ、投資家に経済や社会のサステナブルな成長のための投資機会を提供する金融機関、特に運用会社にとって大きな課題と言えるでしょう。

日本においても同様の課題は存在し、金融庁が設置したサステナブルファイナンス有識者会議の報告書において、「顧客保護の観点から、ESG関連投資信託の組成や販売に当たって、投資銘柄の選定基準も含めて丁寧に説明を行うとともに、その後の選定銘柄の状況についても可能な限り具体的な指標を用いて、継続的に説明することが必要となる。とりわけ、投資信託に「ESG」や「SDGs」等の名称をつける場合には、顧客がその名称の趣旨を誤認することのないよう、その商品が当該名称の示唆する特性をどのように満たしているかを、可能な限り指標等も用いて明確に説明すべきである。」と提言されています。

※サステナブルファイナンス有識者会議報告書
持続可能な社会を支える金融システムの構築(2021年6月18日公表)

EUの取り組みとピクテの理念とモットー

このように、ESG投資の透明性を高めグリーンウォッシングを防止する動きが日本でも加速していますが、先んじてEU(欧州連合)では、2021年3月よりサステナブルファイナンス開示規制(SFDR)が段階的に施行されました。その目的は、金融商品の持続可能性の評価について、より透明性の高い情報を提供すると共にグリーンウォッシングの防止を目指しています。

ピクテでは、欧州で提供している全てのアクティブ・ファンドの戦略においてSFDRに準拠し、本質的なESG投資を提供すると共にESGに関する透明性の高い情報提供を行っています。しかし、ピクテの責任投資に対する理念やモットーは従前から存在し、ESG投資の推進を強力に後押ししています。その理念とは、「環境、社会、ガバナンス(ESG)の要素を考慮にいれることは、顧客のためにより良い長期投資の意思決定に繋がることを確信しています」というものです(図表1)。また、ピクテ・アセット・マネジメント最高経営責任者であるロゴン・ラムゼイは、「責任は、単にチェックマークを入れるのではなく、マインドセット(信念や価値観)だと考えます」と述べています。ピクテは、責任投資とは何か深く議論し、自らの答えを導き出して行動することが重要と考えています。そして、その根幹にあるものは「正しいことを行う、適切なことを行う(The right thing to do)」という脈々と受け継がれたピクテのモットーです。

図表1:ピクテのエンゲージメント手法

  •  我々は、環境、社会、ガバナンス(ESG)の要素を考慮にいれることは、顧客にためにより良い長期投資の意思決定に繋がることを確信しています。
  • ピクテ・アセット・マネジメントは責任ある資本主義の観点にたち、経済とその市民社会、自然環境の相互作用を重視しています。
  • 投資収益の増大及びリスクの軽減を目指して投資プロセスに具体的なESG基準を導入し、アクティブ・オーナーシップを実践しています。
  • 透明性と説明責任の高いスタンダードを維持するためにリスク・マネジメントとレポーティングのシステムにESGを組み込んでいます。


●当資料はピクテ・ジャパン株式会社が作成した資料であり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。
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