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- 「金」の主要通貨に対する相対価値は長期にわたり上昇
「金」の主要通貨に対する相対価値は、超長期的には戦乱や経済危機、インフレなどを背景に上昇してきました。さらに2000年以降でも、ITバブル崩壊やリーマン・ショック、新型コロナウイルスの世界的大流行などを受けた経済危機への対応のため各国中央銀行が金融緩和を実施する中、大きく上昇しています。
「金」に対する主要通貨の相対価値は超長期で低下
1900年以降、米ドルや日本円、英ポンドなど各国の中央銀行が発行する通貨は、超長期で金に対する相対価値が低下してきました(図表1参照)。
1900年時点の金と米ドル、英ポンド、日本円の価値を100として、金の価値が2019年末まで不変とした場合、金利を全く考慮しない主要通貨の価値は100から米ドルは1.47、英ポンドは0.39、日本円は0.27まで低下しています。
このように金に対する通貨の相対的価値が低下した背景には、戦乱や経済危機が、その後インフレを引き起こしたことがあります。
また1970年代はじめまでにベトナム戦争による財政赤字の拡大、インフレ、輸入超過などによる国際収支の悪化などを背景に米国から海外に大量の米ドルが流出していました。こうした中、1971年8月にニクソン米大統領(当時)が金と米ドルの交換停止を発表(ニクソンショック)したことをきっかけに、米ドルの価値が急落し、それに伴い他の主要通貨の金に対する相対価値も下落することとなりました。
主要中央銀行が金融緩和を実施する中、金の相対価値は上昇
また2000年以降でも主要通貨の金に対する相対価値の低下傾向が続いています。
2000年時点の金と米ドル、英ポンド、日本円の価値を100として、金の価値が2019年末まで不変とした場合、米ドル、英ポンド、日本円ともに金利を全く考慮しない相対価値が100から20近辺まで低下し、金の相対価値が上昇しています(図表2参照)。
2000年以降の世界経済は、ITバブル崩壊やリーマンショック、欧州債務問題など経済危機が発生する中で、世界各国の中央銀行は積極的な金融緩和を実施し、通貨の供給量は大幅に増加しました。
また2020年には、新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)により世界経済の先行きに対する懸念が高まる中、各国中央銀行はリーマンショック時を上回るペースで金融緩和を実施しており(図表3参照)、今後、更に金の相対価値が上昇する可能性があります。
長期的な資産保全という観点から「金」の保有は有効であると考えます。
※ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)は、2016年7月29日に投資信託約款(以下「約款」といいます)を変更し、運用方針を従前の「①実質的に金に投資し、また②世界主要国の公社債には為替ヘッジをして投資し、利金等収益の確保を目指し、③毎月決算を行うもの」から、『①実質的に金に投資し、②原則として為替ヘッジを行い、③年1回決算を行うもの』に変更しました。
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ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)
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