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2024年9月の新興国株式市場
2024/10/02

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概要

9月の新興国株式市場(現地通貨ベース)は月間で上昇となりました。主要国別の市場動向についてご紹介いたします。
※記載内容はすべて海外市場の月末1営業日前ベースでのコメントになります。



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新興国株式市場は上旬、中国や米国から弱い経済指標が発表されたことを受けて、経済成長に対する懸念が高まり、下落基調となりました。その後は、米連邦準備制度理事会(FRB)が4年半ぶりとなる利下げに踏み切るとの期待を受けて、投資家がリスク資産を選好する動きが強まったことなどから、上昇に転じました。さらに、月後半には、中国当局が追加的な金融緩和と不動産市場、株式市場に対する支援策を発表したことを受けて、中国の景気回復期待が高まり、中国株式を中心に大きく上昇しました。新興国株式市場は月間で上昇となり、上昇率は先進国株式市場を上回りました。

国別、セクター別の状況

国別では、中国が一連の景気刺激策の発表を受けて、テック関連銘柄や金融セクターの銘柄などを中心に大きく上昇しました。インドは、米利下げを受けてインド市場への資金流入が拡大するとの期待などから上昇しました。台湾は、月前半こそAI(人工知能)ブームの過熱を警戒する動きを受けて、主力の情報技術セクターの銘柄を中心に低調な推移となりましたが、その後は、米利下げや中国の景気刺激策への期待などを背景に、上昇に転じました。南アフリカは、金属価格の上昇などがプラス材料となったほか、主力のインターネット関連銘柄が上昇したことなどが寄与し、全体でも上昇となりました。韓国は、主力の半導体銘柄を中心に下落しました。ブラジルは、原油価格の下落などを受けて主力のエネルギーセクターの銘柄を中心に下落しました。

セクター別(現地通貨ベース)では、一般消費財・サービスが大きく上昇したほか、不動産やコミュニケーション・サービスも相対的に上昇率が大きくなりました。一方、エネルギーが下落となったほか、情報技術も相対的に低調でした。

(※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。)


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