- Article Title
- 環境変化確認④ 〜通貨建てによって異なる各資産間の相関〜
- 各資産間の相関を⾒る際には、どの通貨建てでデータを取得するかが非常に重要です。どの通貨建てで計測するかによって各資産間の相関は異なります。
- 例えば、⽶ドルベースで各資産間の相関やリスクを⾒て最適化を図って運⽤しているファンドに⽇本から投資をしても、⽶ドルベースと同様のパフォーマンスは得られません。投資資⾦が円ならば円ベース通貨のリスク特性などを計測してポートフォリオを構築していくことが必要です。
- 実際の分散投資を考える場合には、為替ヘッジを利⽤しヘッジコストも加味して各資産の特性を把握したりするなど、現実に即した工夫が必要になります。
値動きの違いを把握する相関係数
効果的な分散投資を⾏うためには、値動きの向きが異なる資産を組み合わせることが重要です。この値動きの向きを調べるのに便利な数値が「相関係数」です。相関係数は、2つのグループの数字が同じ方向に動く度合いを-1から1の間の値で表します。相関係数が1に近づくほど、2つのグループの数字の値動きは同じ方向に動きます。そして値が0に近づくにつれ関連性がなくなっていき、-1に近づくほど逆の方向に動くことを示しています。各資産間の相関を⾒る際には、どの通貨建てでデータを取得するかが非常に重要です。どの通貨建てで計測するかによって各資産間の相関が異なるからです。
通貨建てによって異なる各資産間の相関
通貨別相関係数をお示しいたしました。上段が⽶ドルベース、下段が円ベースです。⻘⾊ので囲んだ部分をご覧ください。各資産間の相関が異なっていることが確認できます。⽶ドルベースで各資産間の相関やリスクを⾒て最適化を図って運⽤しているファンドに⽇本から投資をしても、⽶ドルベースと同様のパフォーマンスは得られません。投資資⾦が円ならば円ベース通貨のリスク特性などを計測してポートフォリオを構築していくことが必要です。
実際の分散投資を考える
相関係数を意識して資産を組み合わせることで、全体の値動きを抑えられた効果的な分散投資を⾏うことが期待できます。従って、実際の分散投資を考える場合には、為替ヘッジを利⽤したヘッジコストも加味して各資産の特性を把握するなど、現実に即した工夫が必要になります。
●当資料はピクテ・ジャパン株式会社が作成した資料であり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。
●運用による損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。
●当資料に記載された過去の実績は、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。
●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、その正確性、完全性、使用目的への適合性を保証するものではありません。
●当資料中に示された情報等は、作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることがあります。
●投資信託は預金等ではなく元本および利回りの保証はありません。
●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。
●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象とはなりません。
●当資料に掲載されているいかなる情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するものではありません。
手数料およびリスクについてはこちら
関連記事
日付 | タイトル | タグ |
---|---|---|
日付
2018/09/06
|
タイトル 環境変化確認① ~運用の必要性の高まり~ | タグ |
日付
2018/10/05
|
タイトル 環境変化確認② 〜債券利回りとクーポンクッションの低下〜 | タグ |
日付
2018/10/26
|
タイトル 環境変化確認③ 〜債券利回り低下による債券リターンの低下〜 | タグ |
日付
2018/12/14
|
タイトル 環境変化確認⑤ 〜各資産間の相関の変遷〜 | タグ |
日付
2019/01/09
|
タイトル 環境変化確認⑥ 〜各資産のリスク・リターン特性〜 | タグ |
日付
2019/02/04
|
タイトル 環境変化確認⑦ 〜各資産のリスク・リターン特性の変化〜 | タグ |
日付
2019/02/14
|
タイトル 環境変化確認⑧ 〜流動性リスク〜 | タグ |
日付
2019/03/19
|
タイトル 環境変化確認⑨ 〜ボラティリティの低さが⽰すもの〜 | タグ |