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- 環境変化確認⑧ 〜流動性リスク〜
- 市場規模や取引量が⼩さくなるほど流動性リスクが⼤きくなる
- 流動性リスクは、時価総額と売買代⾦で、ある程度把握することが可能
流動性リスクとは、市場規模や取引量が⼩さい場合や市場混乱時など買い⼿が少なくなった場合に、①換⾦したい時に換⾦できない、②換⾦したい量に対し需要が少なく⼀部しか換⾦できない、③買い⼿が少なく⼤幅な値引きをしなくては換⾦ができない、といったことが起こるリスクのことです。市場規模や取引量が⼩さいほど、流動性リスクが⼤きくなります。
世界最⼤のREIT市場である米国REITの時価総額は、2008年以降に⼤きく増えて100兆円レベルになりました。⼀方で1⽇の売買代⾦は1,000〜3,000億円程度と非常に⼩さく、この規模であれば数⼗億円程度のまとまった資⾦の出⼊りでも価格が⼤きく上下しやすくなってしまいます。
J-REITも時価総額で⾒ると2008年以降に⼤きく増加していますが、1⽇の売買代⾦は数百億円規模と非常に⼩さく、⽇本株市場等と⽐べて流動性が乏しいことがわかります。
※上記は市場を代表する指数の構成銘柄のデータであり、指数が表す市場全体を表すデータではありません。例えば、上記の⽇本国債の時価総額は474兆円となっていますが、これはあくまでもFTSE⽇本国債指数の構成銘柄の時価総額です。債券指数の場合は、償還まで1年未満の銘柄は構成銘柄に加えないなどの算出ルールがあり、そうした算出ルールに基づき計算された指数のデータを表示しています。
先進国株:MSCIワールド指数、新興国株:MSCIエマージング・マーケット指数、⽇本株:MSCI⽇本指数、米国株:MSCI米国指数、中国株:MSCI中国指数、インド株:MSCIインド指数、⽇本REIT:東証REIT指数、米国REIT:MSCI米国REIT指数、⽇本国債:FTSE⽇本国債指数、米国国債:FTSE米国国債指数、米国IG債:BofAメリルリンチ米国社債指数、米国HY債:BofAメリルリンチ米国HY債指数、新興国国債米ドル建て:JPモルガンEMBIグローバル指数、新興国国債現地通貨建て:JPモルガンGBI-EMグローバル指数
出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成
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