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- 6月の投資戦略~株式比率約90%、円資産比率約25%継続
世界の株式市場は、経済活動再開の動きに加え、主要国の景気刺激策などを背景に回復しています。しかしながら、強力な財政・金融政策の支えが必要な状況が続いており、市場が調整するリスクには注意が必要です。こうした環境下では世界公益株式のディフェンシブ性や利回り面の魅力は株価を下支えすると考えられるものの、株式市場全体が下落した場合にはともに下落するリスクがあるとみています。こうしたなか、グロイン・フレックスおよびグロイン・フレックス1年は、株式比率約90%、円資産比率約25%を継続しました。
世界の株式市場は、経済活動再開の動きなどを背景に回復
5月の世界の株式市場は、経済活動再開の動きに加え、新型コロナウイルスのワクチン開発についての期待が高まったこと、主要国の景気刺激策などを背景に月半ばから回復し、月末にかけて上昇基調となりました。業種別では、情報技術、一般消費財・サービス、資本財・サービスなどが大きく上昇した一方、エネルギーが下落、生活必需品、公益事業などは相対的に小幅な上昇にとどまりました。
5月のドル・円為替市場は米国の封鎖政策が徐々に解除の方向に向かう一方、日本では新型コロナウイルスの感染拡大を受け非常事態宣言が月末まで延長されたこと、米国の経済指標で先行性が見られる期待指数が概ね改善傾向であったことなどを受け月半ばに円安・ドル高に転じ、月間では円安・ドル高となりました。
6月の資産配分:株式比率約90%、円資産比率約25%継続
グロイン・フレックスおよびクロイン・フレックス1年では、資産別構成比を2020年2月25日にともに以下のとおり変更し、以降同水準を継続しています。 2月25日には、公益株式(ヘッジなし)をおよそ65%から75%に引き上げました。一方、公益株ファンド(円ヘッジ)をおよそ25%から15%に引き下げ、キャッシュ・短期金融商品等のポジションはおよそ10%を維持しました。この結果、株式比率は90%を継続、円資産比率はおよそ35%から25%に低下しました。 6月の資産配分は株式比率約90%、円資産比率約25%を継続します。
各国で経済活動の再開の動きが進み、マクロ経済面でやや明るさが見え始めたとは言え、強力な財政・金融政策の支えが必要な状況が続いています。一方、足下の急速な株価反発によって、バリュエーション面やテクニカル面での評価はむしろ悪化しています。
こうした環境下、株式に関しては、当ファンドの投資対象である世界公益株式は、金融市場の不透明感が高まるなかディフェンシブ性や利回り面の魅力が株価を下支えし、相対的に底堅く推移すると考えています。世界公益株式は新型コロナウイルス感染拡大の直接の影響を受けにくく、利回り面の魅力は株価を下支えし、相対的に耐性があるとみています。ただし、株式市場全体が下落した場合にはともに下落するリスクがあることから株式比率90%を継続します。
足元ではドル売り・円買いのボジションが依然積みあがっており、決済通貨としてのドル需要逼迫とのバランスから、短期的にはドルはこのボジションが解消するまでは底固いと見ています。このため、円資産比率を25%に維持します。
ただし、当社の慎重な見方に反して、現実には株式相場の上昇基調が続いています。主要資産の年初来の騰落率を見ると、主要株式市場の年初来の下落率は1桁台へと縮小しています。足下の株価上昇が必ずしもファンダメンタルズの改善を伴っているとは言えませんが、市場が更にオーバーシュートする可能性は否定できません。このため、株式市場が上昇トレンドを継続すると判断した場合には、株式比率および円資産比率を引き上げる方針です。
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