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- 米国金利低下で新興国の労働人口増加国株式に注目
●新興国の労働人口増加国の株式は、過去3年間で米国株式や新興国株式を上回って上昇
●多くの新興国の労働人口増加国の割安なバリュエーションなどは投資機会を示唆するとみる
●米国金利の低下と米ドル安が新興国株式にプラスに寄与すると期待される
■ 過去3年間で米国株式や新興国株式を上回って上昇
当ファンドは新興国のなかでも労働人口が増加している国の株式に投資するファンドです。
当ファンドの投資対象ファンドは過去3年間(2021年6月18日から2024年6月19日)の実績でみると、 2021年12月15日を対米国株式の相対パフォーマンスのボトムに、米国株式や、新興国株式を上回って上昇してきました。
足元では、選挙後のインドの政権運営やメキシコの新政権への先行き不透明感が高まったことなどから両国の株価や為替が軟調となり、投資対象ファンドも軟調となる局面はあったものの、その後は両国とも株価、為替ともに反発し、投資対象ファンドのパフォーマンスも回復しています。引き続き注視が必要とみていますが、インドやメキシコの経済成長の原動力となる労働人口増加やメキシコのニアショアリングの地理的優位性などの構造は変わることはなく、中長期的な成長見通しには変更ありません。
注目ポイント:割安なバリュエーション(投資価値評価)
■ 多くの新興国の労働人口増加国の割安なバリュエーションなどは投資機会を示唆するとみる
多くの新興国の労働人口増加国株式の株価収益率(PER)は、現在、過去平均や先進国株式や米国株式などと比較しても、低い水準にとどまっている国が多くなっています。そのため、足元のような株価の軟調な局面は、中長期的な投資機会を提供するものと考えます。
注目ポイント:米国金利低下と米ドル安
■ 米国金利の低下と米ドル安が新興国株式にプラスに寄与すると期待される
今後、新興国株式や為替に追い風となる可能性があると考えられるのが、米国金利の低下です。米国では、コロナショック後の物価上昇が落ち着きを取り戻し、市場では年内の政策金利の引き下げと、それに伴う市場金利の低下が予想されています。
米国金利の低下は、米ドル安要因の一つとなります。過去の実績では、大きな金融ショック時などの、安全資産に資金が流入しやすくなる局面を除くと、米国金利の低下時には米ドル安が進行しました。また、米国金利が低下し、米ドル安が進行すると新興国株式はより上昇する傾向がみられました。
この背景には、米国金利の低下が、1)米国と新興国の金利差の拡大により、新興国の通貨や債券の投資魅力を高めること、2)新興国の米ドル建て対外債務の調達、利払い負担を軽減し、信用力も高めること、3)新興国企業の米ドル資金の調達コスト軽減につながること、4)米ドル安要因となるため、米ドル建ての主要商品価格の上昇要因となり、新興国の労働人口増加国を中心とした資源国の経済にプラスになること、などがあげられます。
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