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2024年11月の新興国株式投資の注目ポイント ~新興国株式の市場サイクルと割安度
2024/10/31

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概要

●今後の新興国の株式市場については、1)予想される米国の利下げと米ドル安、2)米ドルに対して割安な新興国通貨、3)先進国を上回る経済成長期待、4)割安な株式のバリュエーション、などが株価にプラス寄与するとみる



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■ 新興国の株式市場の注目ポイント

世界の株式市場は、弱い米経済指標の発表を受けて景気減速懸念が高まり8月には急落しました。その後、インフレ指標が鈍化するなか9月には米連邦準備制度理事会(FRB)が4年半ぶりとなる利下げに踏み切ったことなどから、新興国株式をはじめとしたリスク資産への投資意欲が改善し、反発しています。米大統領選を前に、関税問題や米金利動向などを背景に世界の株式市場は、値動きが大きくなっており、当ファンドの基準価額も値動きが大きくなっています。

今後の新興国の株式市場については、以下のポイントが株価にプラスに寄与するとみており、株価の調整は、新興国株式の中長期的な投資機会を提供するとみています。

1)米国の利下げと米ドル安

2)割安な新興国通貨

3)先進国を上回る企業利益の成長期待

4)割安な株式のバリュエーション

■ 注目ポイント1:米国の利下げと米ドル安

今後、新興国株式をみるうえで重要なポイントの一つは、米国金利の低下と米ドル安です。 過去の実績では、米国金利低下時に、米ドル安が進行する傾向がみられました。そして、米ドル安が進行すると、新興国株式は先進国株式のパフォーマンスを上回る傾向がみられました。

米国の連邦準備制度理事会が政策金利を決定する際に注目している指標の一つであるインフレ率が鈍化傾向となる中、市場では米国の政策金利引き下げを見込んでいます。これに伴い米国の市場金利が低下すると米ドル安要因の一つとなることから、新興国株式にとって支援材料となると期待されます。

 

 

 

■ 注目ポイント2:割安な新興国通貨

ピクテが算出している新興国通貨の均衡点からの乖離でみると米ドルは割高、新興国通貨はおよそ40年来の割安水準です。新興国通貨は資源価格との連動性が高いことから、資源価格が上昇トレンドに向かうと、新興国通貨の上昇要因となるとみられます。

 

■ 注目ポイント3:先進国を上回る企業利益の成長期待

過去の実績では、新興国株式と先進国株式の1株当たり利益(EPS)成長率差と株価の相対パフォーマンスは概ね連動する傾向がみられました。今後、新興国の方が、EPS成長率が高くなり、先進国とのEPS成長率の格差が拡大すると予想されています。新興国は、インフレ動向が良好なことに加えて、米国金利の低下は、新興国の経済や株式市場の回復に寄与すると期待されます。また世界貿易は回復傾向にあり、 世界貿易の伸び率に対する新興国経済の感応度は先進国経済のおよそ2倍に匹敵します。世界貿易の回復を受けた企業活動の改善は新興国企業の増益に寄与するとみています。

 

■ 注目ポイント4:割安な株式のバリュエーション(投資価値評価)

新興国の労働人口増加国株式の多くで、バリュエーションの一つである株価収益率(PER)は、現在、過去10年の平均や世界株式や米国株式などと比較して、低い水準となっています。

 

 

 

 



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