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成長が期待される新興国の労働人口増加国投資 米国株投資から次の一手として期待か
2023/05/11

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概要

●投資対象ファンドのパフォーマンスは2021年末以降先進国や新興国の市場平均を上回る
● 投資対象外である中国・台湾・韓国や米国株式などと値動きが異なり分散効果が期待される
● 投資対象ファンドの株価収益率(PER)は、過去平均や先進国株式、新興国株式平均と比べても、低い水準となっている



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■ 投資対象ファンドのパフォーマンスは先進国や新興国の市場平均を上回る

2021年後半以降の世界の株式市場は地政学リスクの高まりや情報技術(IT)セクターの軟調な動きなどを受け、上値の重たい展開が続いています。そうした中、投資対象ファンドのパフォーマンスは2021年末以降、先進国や新興国の市場平均を上回るなど、比較的堅調なパフォーマンスを維持しています。

この堅調さの背景には、労働人口が増加する国を投資対象国としている当ファンドの特徴があると考えられます。当ファンドでは、成長が期待される新興国を投資対象としながらも、労働人口が減少している国々は投資対象から除外しています。現在、中国・韓国・台湾・ロシアなどは投資対象外となっており、地政学リスクが懸念されるこれらの国の組入れがないことや、同様に、ITセクターの割合が多い国(中国、韓国・台湾)の組入れがないことなどが寄与したとみられます。

足元で、金利上昇を背景とした欧米の銀行の経営破綻などを受けて、景気後退懸念が台頭しています。こうした中、相対的に高い経済成長が期待される新興国への注目度は今後、さらに高まっていくとみられるほか、新興国の中でも、地政学リスクおよびITセクターの比率が相対的に低い当ファンドの投資対象国は選好されやすいものと期待されます。加えて、先進国や米国などの株式市場と連動性が低い傾向にあることで、分散効果が期待できる投資先としても再評価されると考えられます。

 

■ 注目ポイント:米国株式や一般的な主要新興国の株式などと値動きが異なり、分散効果が期待される

当ファンドは労働人口が増加する新興国を投資対象国としています。このため、労働人口が減少している、中国・韓国・台湾・ロシアなどは2023年4月末現在、投資対象外です。これらの国々では、地政学リスクが高まっています。また、台湾・韓国の株式市場は情報技術(IT)セクターの構成比が2023年4月末現在、それぞれ約5割、7割と相対的に高い特徴がありますが、当ファンドにおける同セクターの比率は約3%と、新興国株式全体の約20%や先進国株式の約20%と比べても低くなっています。こうした違いがあることなどから、過去の実績では、当ファンドの投資対象ファンドの値動きは中国・台湾・韓国や先進国、米国の株式市場と比較的連動性が低くなっています。(下図参照)

■ 注目ポイント:PERは、過去平均や米国株式、新興国株式と比べ低い水準

投資対象ファンドの株価収益率(PER)は、過去平均や米国株式をはじめとした先進国株式、新興国株式と比べても、低い水準となっています。新興国の労働人口増加国は、若い労働人口の増加が原動力となり中長期的な成長が期待されるなか、株式市場のバリュエーション(投資価値評価)も魅力的な水準であり、市場の調整局面では中長期的な投資機会を提供するものと期待されます。

■ 当ファンドの特色:労働人口増加に着目

新興国の中から、「労働人口」が増加している国に注目して投資します。

2023年4月末現在、労働人口が減少している中国・韓国・台湾・ロシアなどは投資対象外です。

■ 一般的な新興国株価指数と一線を画す国別構成比率

一般的な新興国株価指数では構成比率の50%超を中国・台湾・韓国が占めていますが、当ファンドでは労働人口が減少に転じているそれらの国には投資していません。



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