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- 当ファンドの運用方針|確信度の高いグローバル優良企業の株式に長期投資
●当ファンドは、個別企業の丹念な調査・分析に基づき、高い競争優位性をもつグローバル優良企業の株式を選別の上、投資を行うアクティブ・ファンド
●投資銘柄はグローバル優良企業として、しっかりとした収益・財務基盤を有し、中長期的にみると世界の企業平均を上回る利益成長力があるという「確信」をもって決定され、長期投資を基本とし、頻繁な組入銘柄の入れ替えは行わない方針
●投資先企業に対して、持続的な成長と企業価値向上に向けた積極的な働きかけも実施
確信度の高いグローバル優良企業の株式に、長期投資が基本
当ファンドは、世界の企業の中から、運用チームによる個別企業の丹念な調査・分析に基づき、高い競争優位性をもつグローバル優良企業を選別した上で投資を行っていくアクティブ・ファンドです。
投資銘柄は、グローバル優良企業として、しっかりとした収益・財務基盤を有し、中長期的にみると世界の企業平均を上回る利益成長力があるという「確信」をもって決定され、長期投資を基本としています。このため、頻繁な組入銘柄の入れ替えは行いません。
過去5年間の当ファンドのマザーファンドにおける売買回転率の状況をみると、ポートフォリオの中身が12ヵ月(=1年)間に入れ替わった割合は概ね20%以下にとどまりました。
ただし、確信をもって投資を決めた銘柄であっても、市場環境の変化などを受けて想定通りにいかなくなることもあります。投資を決めた理由を根本的に覆すような事態が発生した場合や、株価が大きく急上昇し割高になったと判断する場合には、その組入銘柄を売却する方針です。また、既存の組入銘柄に比べて、より優れた投資対象候補を発掘した場合には、組入銘柄の入れ替えを行うこともあります。
投資先企業に対して、持続的な成長と企業価値向上に向けた積極的な働きかけも重要と考える
また、当ファンドの運用チームでは運用資産の中長期的な成長には、投資先企業の持続的な成長と企業価値向上が欠かせないと考えています。そのため、当ファンドにおける投資銘柄選定プロセスにおける主要な観点ではないものの、投資先企業に対して、中長期的な視点から経営の改善に向けた積極的な働きかけも重要であると考えています。
事例1|ネスレ(スイス、生活必需品) ~消費者の栄養・食生活管理による健康増進に向けて~
国際的に食品会社には、消費者の日々の栄養・食生活管理による健康の増進に寄与することを目的に、「栄養成分表示」の質の改善が求めらているほか、長期にわたって価値を創出する能力を維持・強化していくことが求められています。
同社は、2018年と2020年において「Access to Nutrition Indices」(世界の大手食品・飲料メーカー25社を対象とした栄養価向上に関する取り組みの指標)で1位を獲得した実績から、栄養課題への取り組みで業界の最先端にいるとみなされていました。
しかし2021年の「Access to Nutrition Indices」をより詳細にみると、現実はやや異なる可能性があることがわかりました。
「健康的」と評価できる製品数(調査対象製品に対する割合)」の項目で、同社が世界各国で販売した製品(2760品)のうち「健康的」と評価されたのは29%にとどまっていました。
なお、ここで「健康的」と評価されるためには、オーストラリアやニュージーランドで消費者が食品を選定するのに役立つよう採用されている「ヘルススターレーティング(HSR)」で、5点満点中3.5点以上を獲得する必要があります。
当ファンドの運用チームを含むピクテ(以下、ピクテ)では、健康的な食生活の普及を目指す投資家連合への参加を決定し、同社に対して課題解決に向けた働きかけを行っています。2022年には同社に対して、売上全体に占める健康志向の製品比率を高めるために実効性のある目標の設定を促しました。
こうした働きかけの結果、同社は2022年、「ヘルススターレーティング(HSR)」の評価システムに基づいて世界で販売する製品全体を評価し、その結果を年次報告書で報告することに対応しました。また、同社は事業を展開する14ヵ国で、各国政府が推奨する「包装正面表示制度」に基づき、製品の栄養価に係る報告を開始することも発表しました。
加えて、菓子、アイスクリーム、砂糖入り飲料等について16歳未満の子どもに対する直接広告を禁止するといったマーケティング方針も強化しました。
さらに、今年(2023年)の同社の上級幹部との直接対話の場で、同社は今後、健康志向の製品の売上増加に向けた目標を設定する意向を明らかにしました。
※当ファンドのマザーファンドであるピクテ・メジャープレイヤーズ・マザーファンドにおける2023年8月末時点のネスレの組入比率は1.9%です。
事例2|RWE(ドイツ、公益事業) ~脱炭素社会の実現に向けて~
RWEは、ドイツの主要総合公益企業で、ドイツ、英国、中東欧を中心に発電、電力取引に従事するほか、再生可能エネルギーにも注力しています。また、世界各地とのエネルギー取引事業も手がけ、世界的に事業を展開しています。
同社の本拠地であるドイツは、EUのエネルギー転換戦略で重要な役割を果たしています。ところが、RWEは欧州最大の石炭火力発電所を運営するCO2排出企業であリ、また、欧州最大の褐炭(通常の石炭より大量のCO2を排出)生産者でもあります。2022年には、発電量のおよそ31%について、褐炭が使われていました。
ピクテでは、石炭火力を使用し続けることにより予想される将来の潜在的な負債を勘案すると、「石炭資産の分離」は株主を保護するための適切な仕組みであると考えていました。そのため、2019年の早い時期より、同社経営陣との対話を開始し、働きかけを行ってきました。
その後、同社はドイツ政府と連携し、石炭火力発電所の閉鎖に係る明確な計画を提示し、SBTi(2015年にWWF、CDP、世界資源研究所(WRI)、国連グローバル・コンパクトにより設立された共同イニシアティブ)の検証を受けた二酸化炭素排出削減目標に基づいたネットゼロ目標を設定するなど、迅速な対応を実施しました。
また、石炭資産の分離を巡る同社経営陣との議論は難航しつつも、同社経営陣は、石炭資産の分離の意義について理解し、実現可能性を探る準備を進めています。今後も実現に向けた働きかけを続けていく方針です。
※当ファンドのマザーファンドであるピクテ・メジャープレイヤーズ・マザーファンドにおける2023年8月末時点のRWEの組入比率は1.8%です。
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