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- グロバール優良企業への投資:今後の注目テーマと足元の運用状況
当ファンドでは継続的に業界をリードし続けることが可能なグローバル優良企業に長期投資することを基本としています。今後中長期的に注目の投資テーマとしては「ヘルスケア」と「テクノロジー」が挙げられますが、これらは足元の「コロナ・ショック」下でも注目の分野です。グローバル優良企業は「コロナ・ショック」という困難な局面も乗り越え、今後も中長期的に成長できると期待されます。
グローバル優良企業に長期投資
当ファンドは、主にグローバル優良企業の株式に投資を行っています。銘柄の選別に際しては、当ファンドの運用を担当するピクテ・グローバル株式運用チームが、継続的に業界をリードし続けることが可能な企業か否かを判断しています。ピクテでは、継続的に業界をリードし続けることが可能なグローバル優良企業には、5つの強みがあると考えています。
そして、継続的に業界をリードし続けることが可能な企業であるという「確信」が高い企業の株式に、長期投資することを基本としています。
足元の注目テーマは「ヘルスケア」と「テクノロジー」
足元では、「ヘルスケア」と「テクノロジー」が中長期的に成長が期待できるとともに、昨今の環境等を考慮しても期待できる2大テーマと考えています。
ヘルスケアでは、先進国を中心に高齢化が進展し、それに伴いがんや生活習慣病等の患者数の増加や、新興国でも経済成長に伴い生活習慣病患者数の増加などが懸念されています。さらに、いまだに治療法が見つかっていない疾患も存在するため、医薬品やそれに伴うサービス・機器への需要は今後も中長期的に拡大すると予想されます。
テクノロジーでは、様々なモノがインターネットに接続されるIoT化の進展や、産業・医療・消費など様々な分野においてオートメーション化が進んでいることが中長期的な成長ドライバーになると考えられます。
ここ最近の新型コロナウイルスの世界的な感染拡大という未曽有の環境下においても、この2つのテーマは注目されています。ヘルスケア分野では、ワクチンや治療薬の開発から、検査などでも活躍するのがこの分野です。また、テクノロジー分野では在宅勤務の拡大などにより、テクノロジー関連機器・サービスの需要が高まっています。さらに、人と人との接触を避けたり、生産活動継続のために工場などでオートメーション化の流れがさらに加速するとの見方もあります。
このため、当ファンドの2020年7月末時点のセクター別の組入比率をみると、「ヘルスケア」や「情報技術(≒テクノロジー)」分野の組入比率が相対的に高位となっています。
足元の難局も、相対的な優位性で乗り越えられる可能性
①豊富な資金力、➁優れた開発力、③価格競争力、④ブランド力、➄マーケティング力を有するグローバル優良企業は、困難な局面に直面してもそれを乗り越え、中長期的には相対的に高い成長が期待できると考えます。
一方で、グローバルに事業を展開する企業であることから、今回の新型コロナウイルスの感染拡大によって、企業のサプライチェーンに支障がでたり、あるいは消費低迷といった場合には、多かれ少なかれ影響を受けることが懸念されることも事実です。しかし、影響はグローバルに事業を展開する企業のみならず、各地の企業のサプライチェーン・消費市場が滞れば、国内市場だけで事業を展開するような企業も同様に影響を受けるとみられます。こうした中で、グローバル優良企業は相対的に強固な財務基盤・資金調達力を有しており、効率的に経営資源を再配分する能力もあるため、短期的な市場の混乱においても、優位性を発揮し、市場シェアの拡大のチャンスも大きいと考えられます。
グローバル優良企業の株式は、過去を振り返ってみても、例えばリーマン・ショック(2008年)前後の金融危機など、世界的な景気後退期や危機時の下落幅が相対的に抑えられるといった特性がみられました。局面ごとには、もちろん、いい時ばかりではなく、相対的にパフォーマンスが劣勢となる局面もありますが、中長期的にみると、相対的に好パフォーマンスが期待できるとの見方には変わりありません。
実際に、当ファンドのマザーファンドのパフォーマンスでは、設定来(2007年5月末)以降、暦年ごとに区切ってみると、リーマン・ショック後の金融危機(2009年)、欧州債務危機・世界経済成長鈍化など(2012年)といった困難な局面で、先進国株式に比べて相対的な強さを発揮しました。そして、先進国株式に対して相対的に劣勢となった局面(2008年、2010年、2014年、2016年)もありましたが、設定来でみると、相対的に好パフォーマンスを示しました。
2020年以降の当ファンドのマザーファンドのパフォーマンスをみると、年初来~7月末まででは、上昇となっているものの、先進国株式を下回っています。2020年3月後半にかけての下落局面では、当ファンドのマザーファンドは「優良株」の強みを発揮し、先進国株式に比べて下落幅が抑えらていました。
しかし、景気回復期待などを背景に足元で株式市場が急速に回復する中では、これまで出遅れていた銘柄が大きく反発したり、また、一部の成長期待が高いハイテク銘柄の株価が一段と上昇したことなどが先進国株式をけん引するかたちとなり、当ファンドのマザーファンドのパフォーマンスはやや劣勢となりました。
しかし、今回の「コロナ・ショック」のような困難な局面を乗り越え、業界をリードする企業として再び成長を示すことができるのが「優良企業」であり、こうした企業の株式を選別して投資を行うことで、中長期的に相対的に良好なパフォーマンスが期待できるとの見方には変更がありません。
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