●⾦利を計算する際、「単利」と「複利」の⼆つの計算⽅法があります。単利は、元本に対する⾦利を計算するのに対し、複利は元本に受け取った利息を⾜し合わせ、その合計⾦額に対して⾦利を算出します。したがって、複利は単利に⽐べて投資効果が⾼くなります。
●利息や投資のリターンなどを元本に再投資し、リターンがリターンを⽣み出す効果を複利効果と呼びます。投資において複利効果は⼤きく、いかに最⼤化させるかという点も重要です。

「単利」と「複利」

⾦利を計算する際、「単利」と「複利」の⼆つの計算⽅法があります。単利は、元本に対する⾦利を計算するのに対し、複利は元本に受け取った利息を⾜し合わせ、その合計⾦額に対する⾦利を計算します。具体的に考えてみましょう。⾦利5％、10年満期の定期預⾦に100万円預け⼊れ、元利合計を単利と複利で⽐較します。単利の場合、元本100万円に⾦利5%を掛けた利息5万円を毎年受け取り、10年後（満期）の元利合計は150万円となります（図表1）。⼀⽅複利の場合、受け取った利息を元本に含めて次年以降の利息を計算しますので、満期時の元利合計は元本100万円に1と⾦利を⾜した値を掛けて、さらに10乗して算出します（図表1）。単利と複利の元利合計を⽐べてみると、単利で計算するよりも複利で計算した⽅が⾦額が⼤きくなっていることが分かります（図表2）。これは複利の場合、利息を元本に再投資し、利息が利息を⽣み出していくため、時間が経つにつれ加速度的に利息が増えるからです。

複利効果

このように、利息や投資のリターンなどを元本に再投資し、リターンがリターンを⽣み出す効果のことを複利効果と呼びます。投資において複利効果は⼤きく、いかに最⼤化させるかという点も重要です。複利効果を最⼤化させるためには、①リターンを確定せずに投資し続ける、②利息や利⼦、配当といった形でキャッシュの払い出しがあった場合は再投資する※、③できるだけ⻑く投資する、などがあげられます。したがって、複利効果を最⼤化させるためには、出来るだけ早くそして⻑く投資を⾏うことが肝要と⾔えるでしょう。