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- クレジット⑦ クレジット投資の種類⑤ : 証券化商品
- 証券化とは、ローン債権や賃貸不動産などキャッシュフローが期待できる原資産を裏付けとして証券を発⾏する仕組みのことです。
- 特別⽬的事業体(SPV)が発⾏する証券は弁済順位に応じて、優先部分、劣後部分、エクイティ部分に分けて発⾏されることが⼀般的です。
- 証券化商品は、リスクの種類とその所在、⼤きさ等の判断が極めて難しい点に注意する必要があります。
証券化と優先劣後構造
証券化は、例えば不動産ローンや⾃動⾞ローン、賃貸不動産といった定期的なキャッシュフローが得られる原資産の保有者が原資産を売却して現⾦を⼿に⼊れ、各証券の満期後には再び買い戻すこともできるようにするものです。原資産の保有者(オリジネーター)が特別⽬的事業体(SPV)という別会社に原資産を売却して現⾦化、SPVが証券を発⾏元本・利息の⽀払いが優先される優先(シニア)部分と劣後される部分を作ることが⼀般的です(優先劣後構造)。安全性が⾼く利回りの低いシニア債やシニアローンなどの優先部分は、リスクを回避したい投資家に売却し、安全性が低く利回りの⾼い劣後債などのメザニン部分は、⾼い利回りを追求する投資家に販売します。
なお劣後債など劣後部分の中間部分のメザニンとは、英語で中⼆階という意味で、シニアファイナンスとエクイティファイナンスの中間という意味です。
サブプライムローン問題
サブプライムローン問題の原因となった⽶証券化市場では、例えば格付の低いBB格のメザニンを集めて、更に優先劣後構造を付けて証券化して、BB資産からAAA証券を発⾏していました。
証券化商品のリスク特性
リスクの種類としては、証券化商品に特有の原資産に関するリスク、証券化の構造に関するリスク、プライシング・モデルのリスクなどがあり、さらにクレジット投資に共通の信⽤リスク、価格変動リスク、流動性リスクなどがあります。
リスクの種類とその所在、⼤きさを把握するのが⾮常に難しく、⾼い利回りがリスクに⾒合う充分に⾼い利回りであるか、判断が極めて難しい点に注意する必要があり、先述のサブプライムローン問題では、⽐較的利回りの⾼いAAA証券が問題の発端となりました。
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