世界経済の成長をとらえるグローバル株式投資

世界経済は、長短様々な経済サイクルを経て、過去数十年に渡って大きく成長してきました。経済が成長するということはGDPが実質的に（インフレ率を差し引いて）増えることです。GDPは国内総生産のことで、１年間に国内で生み出された付加価値額の合計です。付加価値とは平たく言えば利益のことです。つまり、GDPは１年間に国内で生み出された利益の合計額のことであり、このGDPが増えるということは利益を生み出す主体である企業の生み出す付加価値が増えることに他なりません。

また、GDPは【１人当りGDP×人口】と表すことができ、世界のGDPは経済効率の向上（１人当りGDPの増加）と人口の増加により増えてきました。今後も、技術革新やインフラの整備などによる経済効率の向上と人口の増加が予想され、世界の経済は成長していくと考えられます。

グローバルに分散した株式投資では、企業利益の増加を背景とした株価上昇や企業利益の一部が還元される配当収益によって、こうした世界的な経済成長をとらえることができると言えます（図表1）。一方、充分に分散されていない場合、たとえば単一国投資の場合には、株式が時に行き過ぎたり出遅れたり、大幅なバリュエーションの調整があったり、といった場面が多くなる可能性があります(図表2)。