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- 上昇基調が続くセキュリティ関連株式|足元の運用状況と中長期的な視点
世界のセキュリティ関連株式に投資を行う当ファンドのマザーファンドのパフォーマンスは、2021年以降も市場の環境変化に応じたポートフォリオ調整などを行いながら、先進国株式を上回る上昇率となっています(2021年10月20日時点)。引き続き、特定分野に集中することなく、メガトレンド(長期的に持続的する流れ)の中で中長期的に成長が期待できる様々な分野のセキュリティ関連株式に投資を行っていく方針です。
先進国株式を上回るパフォーマンスが続く
世界のセキュリティ関連株式に投資を行う当ファンドのマザーファンドのパフォーマンスは、2016年2月29日(設定日)以降、足元(2021年10月20日)まで、先進国株式を上回り上昇基調となっています。
2021年以降についても、2020年前半のコロナ・ショック後の上昇基調が続いています。同1-3月期は、先進国株式の上昇率には及ばなかったものの、以後は、再び先進国株式を上回る上昇率を示しています。
なお、1-3月期に先進国株式の上昇率に及ばなかった理由の1つには、「セキュリティ」のテーマ外であるため投資を行っていなかった銀行銘柄やエネルギーセクターの銘柄の株価が大きく上昇したことがあります。銀行銘柄は、景気回復やインフレ懸念の高まりを受けて、米長期金利が急上昇したことをきっかけに、金利上昇により金利収入増加が期待されることなどから株価が上昇しました。また、エネルギーセクターの銘柄は、資源価格上昇を受けて株価が上昇しました。
市場環境の変化に合わせ、ポートフォリオ構成を調整
世界経済は、コロナ・ショックを乗り越え、回復基調にあります。これまで主要各国は財政出動および金融緩和などの政策的な支援を行い、経済を支えてきました。さらに、ワクチン接種の拡大などから、経済活動の本格的な再開に向けて動き出しています。一方、経済の回復に伴う需給逼迫を背景に、インフレ懸念が高まっています。
こうした環境下、米国をはじめ主要国の金融緩和政策の転換の可能性は高まっているとみられ、金利が上昇しつつあります。これまで株式市場の上昇を大きく支えてきた「緩和マネー」の流れが大きく変わることで、株式相場は大きく変動する局面に直面する可能性があります。
世界経済の動向や金融市場の環境変化なども考慮し、足元では、以下のような点を踏まえたポートフォリオの調整を行っています。
中長期的な視点①|異なる分野・特性をもつセキュリティ関連株式に分散投資
当ファンドでは、「セキュリティ」という1つのテーマに絞った株式運用を行っていますが、特定分野に集中することなく、メガトレンド(長期的に持続的する流れ)の中で中長期的に成長が期待できる様々な分野のセキュリティ関連株式に投資を行っています。
最近では、例えばサイバーセキュリティ銘柄などに集中することでより高いリターンが得られるかもしれません。しかし、当ファンドにおいては、中長期的な「セキュリティ」のニーズの高まりに注目しています。中長期にわたって様々な市場の局面を経る中で、相対的に良好なリターンを安定的に実現するためには、異なる分野・特色をもつセキュリティ関連株式に幅広く投資を行うことが重要であると考えます。
当ファンドと同様の運用を行うルクセンブルグ籍の類似運用戦略は、約15年の運用実績があります。運用開始以来のリスク・リターン特性をみると、「セキュリティ」という1つのテーマに絞った株式運用でありながらも、幅広い分野のセキュリティ関連株式に投資を行ってきたことで、リスクを抑えつつ、先進国株式を上回るリターンを実現してきました。
中長期的な視点②|長期的に安定した成長を実現する「ディフェンシブ・グロース」の魅力
前述の通り、当ファンドが投資を行うセキュリティ関連企業は、多岐にわたる分野に存在していますが、その中でキャッシュレス決済などをはじめとした電子決済関連やホームセキュリティなどの警備サービス、さらには各種検査受託サービスなどのサービス系の分野は、顧客との契約をベースに各種サービスを提供しています。そして、その契約期間は比較的長く、安定した契約関係を築いているのが特徴です。
こうしたサービス系のセキュリティ関連企業のおかげで、当ファンドの投資対象候補銘柄群全体の年間利益変動幅の過去の実績(期間:2005年12月末~2021年9月末)をみると、相対的に変動幅が小さく、加えて、当該期間の平均で9.7%の利益成長と底堅い成長を達成してきました。
市場や経済サイクルのあらゆる局面で相対的に底堅く、そして長期的に安定した成長を実現する「ディフェンシブ・グロース性」は、セキュリティ関連企業の株式に投資をする大きな魅力と考えます。
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