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2020年もバイオ医薬品企業をターゲットとしたM&Aが続く
2020/12/17

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概要

バイオ医薬品大手アレクション・ファーマシューティカルズが約4兆円という巨額で買収されました。2018年以降、バイオ医薬品企業をターゲットとした買収は高水準で推移しており、今後も継続することが予想されています。



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大手バイオ医薬品企業アレクション約4兆円で買収される

2020年12月12日、アレクション・ファーマシューティカルズ(米国)が総額390億ドル(約4兆円)、前営業日(11日)の株価を45%上回る1株あたり175ドル(現金60ドル+株式交換約115ドル)で買収されることが発表されました。

アレクションは、ヒトの免疫の一部を構成する「補体」というたんぱく質に関連する革新的な技術・知見と複数の治療薬を有する大手バイオ医薬品企業で、2019年の売上高は約50億ドル(約5,200億円)となっています。

一方、アレクションを買収する大手医薬品企業のアストラゼネカ(英国)は、現在、新型コロナウイルス・ワクチンの開発で注目を集めていますが、がん領域などに複数の有力な治療薬を有し、同分野に強みを持つ医薬品企業です。

アストラゼネカのCEO(最高経営責任者)が、「免疫の分野で我々の開発を加速できる極めて大きな機会になる」と語るなど、今回の買収によりアストラゼネカはアレクションの技術・知見および治療薬を獲得することで、開発力強化や製品ラインナップの拡充をを見込んでいます。

医薬品企業はM&Aで革新的なパイプラインと技術・知見を獲得

大手医薬品企業がバイオ医薬品企業を買収するのは、革新的な治療薬や治療薬候補(パイプライン)と技術および知見の獲得を目的としています。

大手医薬品企業や大手バイオ医薬品企業も当然、自社でも積極的に新薬の開発を進めていますが、有力な治療薬やパイプライン、技術・知見をもつバイオ医薬品企業をM&Aすることは手っ取り早く治療薬やパイプラインを充実させ、開発力を高めることができる有効な手段となっています。

特に2018年以降は、(2020年は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で懸念されましたが)合併および買収(M&A)の件数、金額ともに高水準で推移しており、この傾向は今後も続くことが予想されます(図表1参照)。


図表1:バイオ医薬品企業をターゲットとした買収金額と取引件数の推移
年次、2011年~2020年

※発表日ベース
※買収完了および進行中の案件の金額を合計
※2020年12月16日現在
出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成

バイオ医薬品株式への投資において投資信託での分散投資をお勧めする理由

過去、買収されたバイオ医薬品企業は株価が急上昇することも多くありましたが、それはすべてのバイオ医薬品企業にあてはまる訳ではありません。

医薬品が最終的に承認されるまでには長い時間がかかり、基礎研究から応用研究、臨床試験へと新薬開発のステップを順調に進むバイオ医薬品企業もあれば、ステップをうまく進めないバイオ医薬品企業もあり、成功して株価が急上昇する企業もあれば、失敗して株価が急落、最悪な場合、市場から退出する企業もあります。

医薬品の開発動向を見極めることは非常に難しく、どの企業に投資するかの判断には、金融以外に医学や薬学などの高度な専門的な知識も求められます。

そのため価格変動を抑えつつ長期的なバイオ医薬品業界の成長に投資したい場合には、投資信託などにより複数の銘柄に分散投資することをお勧めします。


個別の銘柄・企業については、あくまでも参考であり、その銘柄・企業の売買を推奨するものではありません。また、医薬品についてもあくまで参考として紹介したものであり、その医薬品を推奨するものではありません。


●当資料はピクテ・ジャパン株式会社が作成した販売用資料であり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。取得の申込みにあたっては、販売会社よりお渡しする最新の投資信託説明書(交付目論見書)等の内容を必ずご確認の上、ご自身でご判断ください。
●投資信託は、値動きのある有価証券等(外貨建資産に投資する場合は、為替変動リスクもあります)に投資いたしますので、基準価額は変動します。したがって、投資者の皆さまの投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。
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●当資料に掲載されているいかなる情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するものではありません。

お申込みにあたっては、交付目論見書等を必ずご確認の上、ご自身でご判断ください。
投資リスク、手続き・手数料等については以下の各ファンド詳細ページの投資信託説明書(交付目論見書)をご確認ください。

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