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- ノアリザーブ/ノアリザーブ1年|分散投資効果が発揮されにくい局面となった2022年年初来の基準価額動向
●年初来、分散投資効果が発揮されにくい局面となり、ノアリザーブ/ノアリザーブ1年は下落
●円資産の比率が高く、円安のパフォーマンスへの寄与は限定的
●世界の資産に分散投資を行い、リスクの低減を図りつつ安定したリターンの獲得を目指す
年初来、分散投資効果が発揮されにくい局面となり、ノアリザーブ/ノアリザーブ1年は下落
ノアリザーブの基準価額(分配金再投資後)は、年初来(2021年12月30日~2022年10月25日)で9.5%下落しました。またノアリザーブ1年の基準価額は、年初来(2021年12月30日~2022年10月25日)で9.5%下落しました。年初来の世界の金融市場は、ロシアのウクライナ侵攻や世界的なインフレの高進、世界の主要中央銀行による積極的な利上げ、景気後退懸念などを背景に、株式、債券、金が共に大きく下落するという、過去にあまり類をみない状況となりました(図表1参照)。
そのため、世界の株式、債券、金などの資産に分散投資を行うことでリスクの低減を図りつつ安定したリターンの獲得を目指すノアリザーブ/ノアリザーブ1年にとっても、2022年の運用環境は分散投資の効果が発揮されにくい厳しい局面となっています。
円資産の比率が高く、円安のパフォーマンスへの寄与は限定的
ノアリザーブ/ノアリザーブ1年の基準価額の変動要因をみると、円が米ドルに対して一時、32年ぶりの1米ドル=150円台となるなど主要通貨に対して円安が進んだことから為替要因はプラスとなりました。一方、株式要因、債券要因は先に述べたとおり世界の主要資産が幅広く下落したことからともにマイナスとなっています(図表2参照)。また金要因については、円換算で評価しているためプラスとなっていますが、為替の影響を除いた米ドルベースでの金価格は年初来で下落しています。
為替要因はプラス寄与となっていますが、その寄与は限定的でした。ノアリザーブ/ノアリザーブ1年は、海外資産を含む様々な資産に分散投資を行っていますが、日本円ベースでリスク管理を行っており、長期的な値動きの安定性の観点から円資産(円建て資産や円ヘッジの外貨建て資産)を積極的に組入れています(2022年9月末時点の円資産比率注は、ノアリザーブが67.4%、ノアリザーブ1年が68.4%)
こうした方針は、長期的な値動きの安定性に寄与すると期待される一方で、足元のように急速に円安が進行する局面では、円安によるプラスの効果を享受しにくくしており、当ファンドの2022年年初来の下落率が大きくなった要因のひとつとなりました。
【注】※円建て資産の比率は、ノアリザーブ/ノアリザーブ1年で保有しているコール・ローン等の組入比率、各投資先ファンドで組入れている円建て資産と、各投資先ファンドの組入比率から計算した概算値です。※為替ヘッジ比率は、各投資先ファンドの為替予約の比率と、各投資先ファンドの組入比率から算出しています。※外貨建て資産には、金を主な投資対象とするファンドの組入比率を含んでいます。
引き続き世界の資産に分散投資を行い、リスクの低減を図りつつ安定したリターンの獲得を目指す
エネルギー価格の高騰や中央銀行の大幅な金融引き締めなどにより、欧米を中心に景気減速感が強まることが予想されます。このため株式などリスク資産に対しては慎重姿勢を維持することとし、売られ過ぎの反動で株価が強く反発すれば、株式の更なる比率削減も検討します。債券については米連邦準備制度理事会(FRB)が年内いっぱいで利上げを一旦停止する可能性を視野に入れて、米国のデュレーションを慎重に引き上げていく方針です。
今後も引き続き、世界の株式、債券、金などの資産に分散投資を行うことでリスクの低減を図りつつ安定したリターンの獲得を目指した運用を行う方針です。
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