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- 年初来で上昇しているノアリザーブ
主に「株式」、「債券」、「金」という3つの主要な資産に分散投資し、世界の金融市場に存在する投資機会を柔軟に取り入れる運用を行っているノアリザーブは、新型コロナウイルスの感染拡大などの影響で市場が大きく変動する中でも、年初来でプラスのリターンとなっています。
年初来、ノアリザーブの基準価額(分配金再投資後)は上昇
ノアリザーブの基準価額(分配金再投資後)は、新型コロナウイルスの感染拡大や経済封鎖などの影響がありながらも、年初来で+4.8%上昇しています(2020年10月26日時点)(図表1参照)。
一方、皆さんにとって身近な日本株式である日経平均株価は年初来でプラス圏となっていますが、東京証券取引所1部の全体の動きを示すTOPIX(東証株価指数)は年初来の水準をまだ回復していません(日経平均株価、TOPIXともに配当込、2020年10月26日時点)。またリスクが比較的小さく安全資産とみなされる日本国債のリターンについても、年初来でマイナスとなっています。
2月、3月と新型コロナウイルスの世界的大流行(パンでミック)が影響し、株式市場が大きく下落、為替も円高方向となりました。また3月には一時的に金が売られる場面もあり、この時期、ノアリザーブの基準価額も大きく下落しました。
しかしその後は、日本政府が10万円の給付金を実施したように世界各国の政府や中央銀行が大規模な景気対策を実施したことや、新型コロナウイルスのワクチン開発の進展などを受けて、株式市場や金市場が上昇しし、ノアリザーブについては7月半ばには新型コロナウイルスの影響による下落前の水準を回復し、8月上旬にかけてはさらに上昇基調となりました。
なお、8月中旬から足元にかけては、株式や金が変動する中、ノアリザーブの基準価額も上下しつつ一定範囲で推移しています。
株式、債券、金の各要因がプラス、為替要因はマイナス
年初来、ノアリザーブの基準価額上昇に寄与したのは株式、債券、金の各要因でした。
株式については、世界の株式市場がITセクター中心に上昇する中でデジタル・コミュニケーション関連企業株式やセキュリティ関連株式が寄与したほか、中国株式の上昇もプラスとなりました。
債券については、米国やユーロ圏など先進国の国債や社債の上昇が寄与し、プラス要因となりました。
金は各国の金融緩和や代替資産である米ドルが下落する中、一時、過去最高の1トロイオンスあたり2,000米ドルを超えるなど、大きく上昇し、プラス寄与となりました。
一方、為替については、米ドルに対して円高となっていることなどが影響し、マイナス要因となっています。
投資環境に応じた機動的な運用
ノアリザーブは値動きが比較的安定しており相対的に安全性が高いと考えられている「債券」、企業の成長などによる価格上昇や配当収益が期待できる一方、相対的に値動きは大きな傾向がある「株式」、債券や株式と異なる動きをする傾向があり、他資産との組み合わせによる分散効果が期待できる「金」などに分散投資するファンドです。
それぞれの資産の配分は市場環境に応じて機動的に変更しています(図表2参照)。
2020年は、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で市場環境が激変する中、ノアリザーブも投資資産の組入比率を大きく変更しました。
2月に長期的な視点から魅力のある金の組入れを15%程度まで増やし、3月には市場が大きく混乱する中で、キャッシュ(現金)の比率を高めました。一方、替わりに債券の比率を引き下げました。
その後、5月にキャッシュの比率を10%超まで高めた後、6月以降は各国の景気刺激策やワクチンへの期待が高まる中で、適切なリスクをとって株式の比率を引き上げ、キャッシュの比率を引き下げました。
ノアリザーブで資産運用することー資産形成の「コア資産」に
ノアリザーブは、プライベートバンクとして200年以上にわたり資産運用を手掛けてきたピクテが、主に「株式」、「債券」、「金」という3つの主要な資産に分散投資し、世界の金融市場に存在する投資機会を柔軟に取り入れる運用を行っているファンドです。
2020年も、投資環境がめまぐるしく変化する中、長期的に魅力が高いと判断している金の比率を増やしたり、リスクを抑える局面では現金の保有比率を、リスクをとる局面では株式の比率を増やすなど状況に応じた運用を行ってきました。
新型コロナウイルスの感染拡大の動向や世界経済などについて依然として先行きに不透明感が見られ、株式や為替市場の変動率が大きくなる可能性がありますが、ノアリザーブは、市場の動きに配慮しつつ、長期的な資産形成を考える投資家の皆様に「コア資産」として考えていただけるファンドとして引き続きバランスの取れたファンド運営を心がけていきます。
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