- Article Title
- 新興国と先進国の経済成長率格差拡大は、 新興国株式に追い風か?
●新興国と先進国の経済成長率の差が拡大している局面で新興国株式がアウトパフォーム。
●経済成長率の差は再び拡大すると予想される。
●1)先進国を上回る経済成長期待、2)中国経済再開の動き、3)割安な新興国通貨、4)割安な株式バリュエーションなどが今後のポイント
■ 再び拡大することが期待される、経済成長率の差
過去20年余りのトレンドを見ると、新興国と先進国の経済成長率の差が拡大している局面では、新興国株式の相対的なパフォーマンスの改善がみられました。国際通貨基金(IMF)予想では、2023年~2024年にかけては、新興国は先進国を上回る経済成長が予想されています。
■ 新興国株式のPERは、過去平均を下回る
新興国は先進国を上回る経済成長が予想されるなか、新興国株式の株価収益率(PER)は、過去平均(1995年12月末~2023年4月末)を下回っています。新興国株式は、堅調な業績が継続する一方、株式市場では米国のテクノロジーセクターなどの成長株が注目を集めるなかで見過ごされてきたことなどが、PERが低水準となった背景だと考えられます。
■ (ご参考)PERの水準が低いほど、その後の株価上昇率が高い傾向
新興国株式のPERの水準別にその後の株価騰落率をみると、過去の実績ではPERの水準が低いほど、その後の株価上昇率が高くなっています。2023年4月末の新興国株式のPERは12.4倍です。過去の実績(1995年12月末~2023年4月末)で13倍未満をつけたときには、株価は1年後の平均で26%、3年後で同59%、5年後で同81%上昇しています。
■ 新興国株式のPERは、他の株式やREITと比べて低い水準
新興国株式のPERは、12.4倍(2023年4月末)と他の株式やREITと比べて低い水準です。当ファンドの投資対象のPERは、7.3倍とさらに低い水準です。
■ 見通し
新興国の株式市場については、1)先進国を上回る経済成長期待、2)中国経済再開の動き、3)米ドルに対して割安な新興国通貨、4)割安な株式のバリュエーションなどが、今後の株価上昇のポイントになるとみています。
今後も地政学リスクの高まり、米国の金融政策動向などが金融市場のボラティリティ(価格変動)を高める要因となる可能性について留意する必要があります。市場全体が大きく調整し、リスク回避の動きが強まる局面では、新興国株式もまた大きく調整する可能性も考えられます。
ただし、市場の調整局面でも、新興国株式の一段のPER縮小のリスクは比較的小さいとみており、中長期的な投資機会となる可能性も考えられます。
当資料をご利用にあたっての注意事項等
●当資料はピクテ・ジャパン株式会社が作成した販売用資料であり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。取得の申込みにあたっては、販売会社よりお渡しする最新の投資信託説明書(交付目論見書)等の内容を必ずご確認の上、ご自身でご判断ください。
●投資信託は、値動きのある有価証券等(外貨建資産に投資する場合は、為替変動リスクもあります)に投資いたしますので、基準価額は変動します。したがって、投資者の皆さまの投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。
●運用による損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。
●当資料に記載された過去の実績は、将来の運用成果等を示唆あるいは保証するものではありません。
●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、その正確性、完全性、使用目的への適合性を保証するものではありません。
●当資料中に示された情報等は、作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることがあります。
●投資信託は預金等ではなく元本および利回りの保証はありません。
●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。
●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象とはなりません。
●当資料に掲載されているいかなる情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するものではありません。
MSCI指数は、MSCIが開発した指数です。同指数に対する著作権、知的所有権その他一切の権利はMSCIに帰属します。またMSCIは、同指数の内容を変更する権利および公表を停止する権利を有しています。
お申込みにあたっては、交付目論見書等を必ずご確認の上、ご自身でご判断ください。
投資リスク、手続き・手数料等については以下の各ファンド詳細ページの投資信託説明書(交付目論見書)をご確認ください。
関連記事
日付 | タイトル | タグ |
---|---|---|
日付
2023/09/27
|
タイトル 新興イン | 株式投資の次の一手は? ~割安な新興国高配当株式に注目 | タグ |
日付
2022/12/22
|
タイトル 歴史的にも相対的にも割安な新興国高配当株式(2022年11月末アップデート) | タグ |
日付
2022/08/30
|
タイトル 新興イン | 相対的に割安な新興国高配当株式~PER水準別・投資期間別の株価騰落率に注目 | タグ |
日付
2021/12/07
|
タイトル 新興国金融市場の自由化 | タグ |
日付
2021/11/26
|
タイトル 物価上昇局面では新興国高配当株式に投資すべきか? | タグ |
日付
2021/10/29
|
タイトル 商品価格の上昇は新興国株式市場に追い風か? | タグ |
日付
2021/10/13
|
タイトル 中国の不動産リスクの新興国株式への影響は? | タグ |
日付
2021/08/04
|
タイトル 景気拡大かつ物価上昇局面での新興国株式市場 | タグ |
日付
2020/12/25
|
タイトル 新興国高配当株式の投資機会到来とみる理由 | タグ |
日付
2020/09/30
|
タイトル 米ドル相場から読み解く新興国株式の今後 | タグ |
日付
2020/09/17
|
タイトル 今、改めて新興国株式の投資魅力を考える➁ | タグ |
日付
2020/09/09
|
タイトル 新興国株式で今、起きていること 2020年9月 | タグ |
日付
2020/09/01
|
タイトル 今、改めて新興国株式の投資魅力を考える① | タグ |
日付
2020/07/10
|
タイトル 新興国株式の重石となっていた資源価格に回復の兆し | タグ |
日付
2020/06/08
|
タイトル 引き続き全体としては慎重な見方を継続 | タグ |
日付
2020/06/03
|
タイトル 景気回復への確信が高まる局面での「バリュー株」復活に期待 | タグ |
日付
2020/05/27
|
タイトル 2020年年初来の新興国株式市場と当ファンドのパフォーマンス | タグ |
日付
2020/05/22
|
タイトル 新興国企業の配当持続性に期待 | タグ |