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- iTrustロボ|2023年1-3月の基準価額動向と今後の見通し
●iTrsutロボは2023年1-3月に先進国株式を大きく上回って上昇
●保有比率の高い情報技術セクターの上昇が寄与
●少子高齢化を背景とした様々な社会的ニーズの高まりや技術革新が中長期的な追い風に
iTrustロボは2023年1-3月に大きく上昇~先進国株式を上回る
iTrustロボの基準価額は、2023年1-3月に+20.3%と大きく上昇しました。また当ファンドのパフォーマンスは、同期間の先進国株式(配当込、円換算)の騰落率(+6.8%)を大きく上回りました。
2023年1-3月の世界の株式市場は、米地銀の破綻やそれを受けて高まった金融不安、根強いインフレ懸念、世界各国・地域の利上げに伴う景気後退懸念などを受けて下落する場面もありましたが、米国の利上げペース減速期待や中国のゼロコロナ政策解除による景気回復期待などがプラス要因となり、上昇しました。業種別では、情報技術やコミュニケーション・サービス、一般消費財・サービスなどが大きく上昇した一方、エネルギーやヘルスケア、金融などは下落しました。
当ファンドでは大きく分けて、①基盤技術関連、②消費者向けサービス&アプリケーション関連、③自動化関連の各分野注の銘柄に投資していますが、業種でみると半導体・半導体製造装置やソフトウェアなど情報技術セクターの保有比率が高くなっています。情報技術セクターが市場平均を大きく上回って上昇したことが、2023年1-3月に当ファンドのパフォーマンスが先進国株式を大きく上回った要因となりました。
注 ①基盤技術関連とは、ロボットが物体を把握したり、作業工程を進めたり、コミュニケーションを行うために必要なテクノロジーを供給している銘柄群を指します。②消費者向けサービス&アプリケーション関連とは、消費者やサービス業向けのアプリケーションの開発を目的としたロボットや自動化技術の開発を行っている銘柄群を指します。③自動化関連とは、次世代の自動化技術を開発している銘柄群を指します。
個別銘柄では、①基盤技術関連のインフィニオン・テクノロジーズ(ドイツ)、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(米国)、マイクロチップ・テクノロジー(米国)、②自動化関連のセールスフォース(米国)、アルテアエンジニアリング(米国)、シーメンス(ドイツ)、③消費者向けサービス&アプリケーション関連のアルファベット(米国)、百度[バイドゥ](中国)などが大きく上昇し、当ファンドのパフォーマンスに寄与しました。
今後の見通しと注目点
2023年1-3月期は、米国の景気後退懸念の高まりや米国の地銀破綻を受けた金融不安の高まりなどが株式市場に大きな影響を与えました。このような中、投資家は引き続き、各国・地域の中央銀行の行動を左右するコア・インフレ率の動向を注視しています。また1-3月期の決算発表が始まる4月は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)への対応のため実施された金融緩和策などにより歴史的な高水準となっている企業業績と成長の軌跡を評価するための重要な月となります。なお2022年はファンダメンタルズ(基礎的条件)よりもバリュエーション(投資価値評価)調整の面が強い株価の下落だったため、当ファンドで保有している銘柄については、楽観的な見方を続けています。
このような環境の中で、ロボティクス関連企業は少子高齢化を背景とした様々な社会的ニーズの高まりや技術革新などにより、中長期的に高い成長が期待されています。特に競争力のあるテクノロジーを有している企業は、良好な基礎的条件(ファンダメンタルズ)を反映し、長期的なパフォーマンスは相対的に堅調であると考えます。また今後、M&A(合併・買収)が増加する可能性があると見ており、その巧拙によって勝ち組と負け組がより明確になると考えています。引き続き当ファンドは、ロボティクス関連分野で相対的にファンダメンタルズが健全で、安定したビジネスモデルを有する企業に注目していきます。
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