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- iTrustロボ|2024年8月の運用状況と今後の見通し
● 当ファンドの基準価額は、2024年8月月間で-2.7%下落、ただし年初来では+12.7%の上昇
● 当ファンドが投資するロボティクス関連株式においては、今後も中長期的な高い成長期待が継続すると考える
2024年8月の運用状況
当ファンドの基準価額は、2024年8月月間で-2.7%下落となり、同期間の先進国株式(配当込み、円換算)の-1.7%を下回るパフォーマンスとなりました。米国の中国に対する半導体への貿易制限を巡る懸念などを受け、ラムリサーチ(米国、半導体・半導体製造装置)などが下落しました。またアルファベット(米国、インタラクティブ・メディアおよびサービス)は、米司法省が同社の事業分割を検討しているというニュースが嫌気されたことなどを背景に、前月に引き続き下落しました。
※長期のパフォーマンスは本レポートの最後に掲載しています。
当ファンドでは、AI(人工知能)関連銘柄を含むロボティクス関連企業を投資対象としており、大きく分けて、①基盤技術関連、②消費者向けサービス&アプリケーション関連、③自動化関連の各分野注の銘柄に投資しています。業種でみると、半導体・半導体製造装置やソフトウェアなど情報技術セクターの保有比率が高くなっています。
AIは、高度な自動化・ロボット化ソリューションの開発に不可欠な技術となっています。AIの進化によって、高度な演算とデータ処理能力が求められ、大容量の記憶や処理用チップが必要とされるため、半導体需要は増加すると考えられます。またソフトウェアは、家庭においても産業界においても自動化の進展をもたらすなど、効率性や生産性を向上させるとみられます。
注 ①基盤技術関連とは、ロボットが物体を把握したり、作業工程を進めたり、コミュニケーションを行うために必要なテクノロジーを供給している銘柄群を指します。②消費者向けサービス&アプリケーション関連とは、消費者やサービス業向けのアプリケーションの開発を目的としたロボットや自動化技術の開発を行っている銘柄群を指します。③自動化関連とは、次世代の自動化技術を開発している銘柄群を指します。
なお、2024年年初来(2023年12月29日~2024年8月30日)でみると、当ファンドの基準価額は+12.7%の上昇となっています。背景としては、①基盤技術関連分野において、データセンターによる AI 半導体に対する需要の高まりと、半導体関連企業などをはじめとした同分野の企業の価格決定力の高さなどが評価されたことなどが挙げられます。また②消費者向けサービス&アプリケーション関連分野は、組入比率の高いアルファベット(2024年8月末時点、組入比率6.0%)の良好な業績にけん引されました。一方、③自動化関連分野は、KLA(米国、半導体・半導体製造装置)など、半導体製造装置への設備投資の回復が見込まれることにより恩恵を受けたファクトリーオートメーション(生産自動化)関連企業によってけん引されました。
今後の見通しと注目点 - 中長期的な高い成長期待は継続
AIは、新たな設備投資サイクルの原動力となり、AIによる新技術への移行が中期的な収益創出と利益拡大に寄与すると予想される一方、電気自動車(EV)は現在、厳しい状況にあり、投資家はEV普及率が高い中国の大幅な需要回復に期待しているところです。短期的には、市場参加者は引き続き、世界各国の長期金利や利下げ動向を見極めると同時に、マクロ環境を損ねる恐れのある地政学的リスクを注視しています。
このような環境の中で、AI関連銘柄を含むロボティクス関連企業は少子高齢化を背景とした様々な社会的ニーズの高まりや技術革新などにより、中長期的に高い成長が期待されています。特に競争力のあるテクノロジーを有している企業は、良好なファンダメンタルズを反映し、長期的なパフォーマンスは相対的に堅調であると考えます。また今後、M&A(合併・買収)が増加する可能性があると見ており、その巧拙によって勝ち組と負け組がより明確になると考えています。
引き続き当ファンドは、ロボティクス関連分野で相対的にファンダメンタルズが健全で、安定したビジネスモデルを有する企業に注目していきます。
※個別の銘柄・企業については、あくまでも参考であり、その銘柄・企業の売買を推奨するものではありません。
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