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iTrustロボ|年初来の基準価額の動きと今後の見通し
2024/11/29

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概要

● 当ファンドは、AI(人工知能)関連銘柄を含むロボティクス関連企業に投資
● 当ファンドの基準価額は、2024年10月に7.0%上昇、年初来でみると21.2%上昇
● 今後の見通しと注目点-中長期的な高い成長期待は継続



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iTrustロボ(以下、当ファンド)は、AI(人工知能)関連銘柄を含むロボティクス関連企業に投資

当ファンドでは、AI(人工知能)関連銘柄を含むロボティクス関連企業を投資対象としており、大きく分けて、①基盤技術関連、②消費者向けサービス&アプリケーション関連、③自動化関連の各分野注の銘柄に投資しています。業種でみると、半導体・半導体製造装置やソフトウェアなど情報技術セクターの保有比率が高くなっています。

AIは、高度な自動化・ロボット化ソリューションの開発に不可欠な技術となっています。AIの進化によって、高度な演算とデータ処理能力が求められ、大容量の記憶や処理用チップが必要とされるため、半導体需要は増加すると考えられます。またソフトウェアは、家庭においても産業界においても自動化の進展をもたらすなど、効率性や生産性を向上させるとみられます。

注 ①基盤技術関連とは、ロボットが物体を把握したり、作業工程を進めたり、コミュニケーションを行うために必要なテクノロジーを供給している銘柄群を指します。②消費者向けサービス&アプリケーション関連とは、消費者やサービス業向けのアプリケーションの開発を目的としたロボットや自動化技術の開発を行っている銘柄群を指します。③自動化関連とは、次世代の自動化技術を開発している銘柄群を指します。

 

当ファンドの基準価額は10月に7.0%上昇、2024年年初来でみると21.2%上昇

当ファンドの基準価額は、2024年10月(2024年9月30日~2024年10月31日)に7.0%の上昇となり、同期間の先進国株式(配当込み、円換算)の7.1%をわずかに下回る上昇となりました(図表1参照)。

中国の景気減速、米国による対中輸出規制を受けた半導体製造装置の需要鈍化の見方が広がったことなどを受け、KLA(米国、半導体・半導体製造装置)やラムリサーチ(米国、半導体・半導体製造装置)などの銘柄が下落しました。一方で、エヌビディア(米国、半導体・半導体製造装置)はAI関連の同社製品への期待の高まりによる、同社の見通しの明るさが好感されたことなどを背景に上昇しました。また、年初来株価が出遅れていたセールスフォース(米国、ソフトウェア)は、顧客対応など業務の自動化および効率化への貢献が見込まれるAIエージェントへの期待などを背景に上昇し、プラスに寄与しました。

 

※長期のパフォーマンスは本レポートの最後に掲載しています。

当ファンドの基準価額を2024年年初来(2023年12月29日~2024年11月22日)でみると、21.2%の上昇となっています。当ファンドは、2024年7月11日に最高値の62,629円を付けた後は、組入比率の高い半導体・半導体製造装置やソフトウェアなどハイテク関連の下落幅が大きかったことが影響し、先進国株式よりも大きく下落しました。しかしその後、当ファンドの基準価額は、9月初旬以降再び上昇に転じています。

2024年年初来の上昇の背景としては、①基盤技術関連分野において、データセンターによる AI 半導体に対する需要の高まりと、半導体関連企業などをはじめとした同分野の企業の価格決定力の高さなどが評価されたことなどが挙げられます。また②消費者向けサービス&アプリケーション関連分野は、組入比率の高いアルファベット(米国、インタラクティブ・メディアおよびサービス)(2024年10月末時点、組入比率5.6%)の良好な業績などにけん引されました。③自動化関連分野では、ビジネス・プロセス・オートメーション関連企業が、顧客によるソフトウェアへの支出の厳格化などを受けて下落しマイナスに寄与しましたが、9月に米連邦準備制度理事会(FRB)が0.5%の利下げを決定して以降、株価は堅調に推移しています。

※上記組入銘柄は、特定の銘柄の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、その価格動向を示唆するものでもありません。

 

今後の見通しと注目点 - 中長期的な高い成長期待は継続

AIは、新たな設備投資サイクルの原動力となり、AIによる新技術への移行がロボティクス関連企業の中期的な収益創出と利益拡大に寄与すると予想される一方、電気自動車(EV)の販売状況は現在、厳しい状況にあり、投資家はEV普及率が高い中国の大幅な需要回復に期待しているところです。短期的には、市場参加者は引き続き、世界各国の長期金利や利下げ動向を見極めると同時に、マクロ環境を損ねる恐れのある地政学的リスクを注視しています。

このような環境の中で、AI関連銘柄を含むロボティクス関連企業は少子高齢化を背景とした様々な社会的ニーズの高まりや技術革新などにより、中長期的に高い成長が期待されています。特に競争力のあるテクノロジーを有している企業は、良好なファンダメンタルズを反映し、長期的なパフォーマンスは相対的に堅調であると考えます。また今後、M&A(合併・買収)が増加する可能性があると見ており、その巧拙によって勝ち組と負け組がより明確になると考えています。

引き続き当ファンドは、ロボティクス関連分野で相対的にファンダメンタルズが健全で、安定したビジネスモデルを有する企業に注目していきます。

 

 

 

 



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