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- 中長期的な成長期待に加えて、世界経済の回復の恩恵を享受
当ファンドは、新興国の中でも労働人口増加国を選別し、そうした国々の株式に投資を行うことで、中長期的な成長を捉えることを目指します。一方、新興国の労働人口増加国には資源国も多く、短期的には世界経済の回復の恩恵をより大きく受けることが期待されます。また、株式のバリュエーション(投資価値評価)水準は世界の株式資産の中でも相対的に魅力があり、今後の株価上昇余地は相対的に大きい可能性があるとみています。
新興国の中でも「労働人口増加国」を選別し、中長期的な成長を捉える当ファンド
新興国は、中長期的に先進国を上回る経済成長が期待されます。一般に、経済成長力の原動力の要素となるものとしては、人口、資金、イノベーションなどが考えられますが、当ファンドでは、この中の「人口」、特に経済成長の担い手となる労働人口(15~64歳)が増加している新興国(労働人口増加国)に注目しています。これらの国は中長期的に潜在的な経済成長力が高いと考えられます。当ファンドでは、新興国の「労働人口増加国」を選別し、そうした国々の経済成長の恩恵を受けると考えられる企業の株式に投資を行います。
世界経済の回復局面で恩恵を受けやすい「資源国」が多いのも特徴
また、当ファンドが注目する新興国の労働人口増加国には、原油や鉱物資源などを豊富に有する資源国が多くあります。こうした国々の経済や株式市場は、短期的にみると世界経済や資源価格の動向の影響を受けやすい傾向があります。様々な資源の需要や価格は世界経済の影響を受けやすく、景気敏感な特性を有しています。
2020年は新型コロナウイルスの世界的な感染拡大にともなう都市封鎖など人の移動制限や生産活動停止などにより、世界経済は大きくマイナスの影響を受けました。足元でも、依然として感染再拡大によるマイナスの影響が懸念されるものの、ワクチンの認可・接種や、中国経済のV字回復、主要国の大型財政出動などの政策期待などから、2021年の世界経済は回復が見込まれています。
こうした中で、資源需要・価格も回復するとみられ、資源国の経済はその恩恵をより大きく受けると予想されます。経済の回復により企業業績が好転すれば、株価にも追い風となると期待されます。
世界的な株高となる中、相対的なバリュエーション面での魅力
世界的な景気回復期待などを背景に、米国をはじめとした先進国株式、さらには経済がV字回復しつつある中国をはじめとした新興国株式(全体)は上昇基調を続けています。株価上昇を受けて、株式のバリュエーション(投資価値評価)水準も大きく上昇しており、過熱感が否めない市場も存在します。
こうした中、当ファンドが投資を行う主な労働人口増加国の株式市場も2020年3月後半に付けた底値から回復基調が続き、バリュエーション水準も上昇していますが、新興国全体や先進国株式に比べると相対的に魅力が高まっていると考えられます。当ファンドの主な投資国の株式におけるバリュエーション水準を株価純資産倍率(PBR)でみると、上昇基調ではあるものの、依然として過去平均(期間:1995年23月末~2020年12月末)を下回る水準にあります。
株価上昇余地は相対的に大きい可能性も
前述の通り、新興国の労働人口増加国は、資源国が多く存在するため、世界経済の回復の恩恵をより大きく受けることが期待される市場・経済サイクルの局面を迎えています。また、今後も中長期的に若い労働力が経済成長をけん引するとの当社の見方には変わりはありません。
一方で、株式のバリュエーション水準は依然として相対的に魅力があります。これまで上昇基調が続いてきた世界の株式資産の中でも、新興国の労働人口増加国の株式には今後の株価上昇余地が相対的に大きく残されている可能性があるとみています。
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