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- 世界公益債券の投資環境と運用方針
・債券投資家にとって魅力的な投資機会が訪れている可能性
・銘柄選定では財務の健全性や信用力の高さを重視
2023年8月31日に設定、運用を開始
当ファンドは、2023年8月31日に設定され、運用を開始しました。本レポートでは、当ファンドの運用チームの考える足元の世界公益債券の投資環境と運用方針についてお伝えします。
債券投資家にとって魅力的な投資機会が訪れている可能性
世界的なインフレの状況には落ち着きが見られ始め、主要国の中央銀行による金融引き締め局面は終盤にあると考えられることから、債券投資家にとって魅力的な投資機会が訪れている可能性があります。一方で、中国経済の回復鈍化や米中対立に代表される世界経済の分断に加え、世界的な金利上昇による世界経済への影響の顕在化が懸念されるなど、不安要素も多く存在します。
こうした環境においては、信用力が高く、業績が景気変動による影響を受けにくい企業の債券への選別投資が重要であると考えます。
銘柄選定では財務の健全性や信用力の高さを重視
当ファンドが投資対象とする公益企業は、電力・ガス・水道などの日常生活に不可欠な公益サービスを提供しており、景気の良し悪しにかかわらず収益基盤が相対的に安定しているという特徴があります。 一方で、公益企業は大規模な変革の渦中にあります。欧米など主要国・地域では地球温暖化の脅威に対応するため脱炭素化(グリーン・シフト)に向けた動きが進展していますが、温室効果ガスの排出量に占める割合の大きさなどから、電力などの公益企業がこの動きにおいて果たす役割は非常に大きいといえます。各国の政府がグリーン・シフトを促進するための政策を強化する中で、これらの動きは、風力、太陽光、水力などのクリーンエネルギー発電の拡大やこれらの発電を支えるための送電網の拡大を後押しするとみられます。グリーン・シフトは長期にわたって公益業界の成長に寄与し、グリ-ン・シフトを目指す公益企業の業績にプラスになるものと期待されます。
一方、金利の上昇に伴う資金調達コストの上昇が公益企業の収益の圧迫要因となることが懸念されます。ただし、公益企業は一般的に長期の資金調達を行う傾向があることから、借り換えに伴う負債コストの急激な上昇は想定されにくいと考えられます。
このような環境を踏まえ、当ファンドのポートフォリオを構築するにあたっては、グリーン・シフトの動きから恩恵を受けると期待される銘柄に注目するほか、財務の健全性や信用力の高さを重視した銘柄選定を行う方針です。
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