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- バイオ|バイオ医薬品企業をターゲットとしたM&Aの総額 は2021年、2022年を超える
● 2 0 2 3 年のバイオ医薬品企業をターゲットとしたM&Aは堅調に推移~ 2 0 2 3 年8月15日時点で2021年、2022年の水準を超える
● 大手医薬品企業にとって、バイオ医薬品企業をターゲットとしたM&A は、有力な治療薬やパイプライン(治療薬候補)獲得のための手段のひとつ
2023年のバイオ医薬品企業をターゲットとしたM&Aは堅調に推移 ~ 2023年8月15日時点で2021年、2022年の水準を超える
2023年のバイオ医薬品企業をターゲットとしたM&A(合併・買収)は堅調に推移しています。2023年8月15日時点のM&Aの状況をみると、取引件数では2021年、2022年を下回っていますが、複数の大型案件が成立したこともあり、買収金額の総額は800億米ドル超となっており、すでに2021年、2022年の水準を上回っています(図表1参照)。
図表2は、過去1年に発表されたバイオ医薬品企業をターゲットとした主なM&Aの案件を示したものです。買収総額が約430億米ドル(約6兆2,350億円注)に上るファイザー(米国)によるシージェン(米国)の買収をはじめ、アムジェン(米国)によるホライゾン・セラピューティクス(米国)、メルク(米国)によるプロメテウス・バイオサイエンシズ(米国)など100億米ドルを超える買収案件が3件あった他、武田薬品工業(日本)によるニンバス・ラクシュミ(米国)、アステラス製薬(日本)によるアイベリック・バイオ(米国)の買収案件など日本の大手製薬企業による大型買収の発表もありました。注:1米ドル=145円で円換算
大手医薬品企業にとって、バイオ医薬品企業をターゲットとしたM&Aは、有力な治療薬やパイプライン(治療薬候補)獲得のための手段のひとつ
主力の治療薬の特許切れなどに直面する大手医薬品企業や大手バイオ医薬品企業にとって、バイオ医薬品企業をターゲットとしたM&Aは、有力な治療薬やパイプライン(治療薬候補)、技術・知見が獲得でき、成長の継続や主力医薬品の特許切れの問題を解決する有効な手段の一つとなっています。
一方で、買収の際には、市場価値に買収プレミアムが上乗せされた価格が提示されることが多く、その場合、買収されるバイオ医薬品企業の株価は大きく上昇します。またM&Aが活況となれば、今後、M&Aのターゲットとなる可能性が高いとみなされたバイオ医薬品企業にも投資家の注目が集まり、バイオ医薬品株式市場全体のパフォーマンスを押し上げる要因にもなります。
引き続き、バイオ医薬品企業をターゲットとしたM&Aの動きが注目されます。
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