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- バイオ|主要バイオ医薬品企業の2023年10-12月期決算と注目ポイント
●2023年10-12月期の主要バイオ医薬品企業の決算は一部を除き堅調
●主要バイオ医薬品企業は、非オピオイドの鎮痛剤や炎症関連、肥満治療薬など注目の治療薬候補(パイプライン)の開発が進展
2023年10-12月期の主要バイオ医薬品企業の決算は一部を除き堅調
当ファンドが投資対象とするバイオ医薬品企業の2023年10-12月期の決算はまちまちとなりました。
当ファンドの組入上位の銘柄では、バーテックス・ファーマシューティカルズ(米国)、リジェネロン・ファーマシューティカルズ(米国)、アムジェン(米国)、モデルナ(米国)が売上高、利益とも市場予想を上回る決算を発表した一方、バイオジェン(米国)は売上高・利益ともに市場予想を下回る結果となりました。また、ギリアド・サイエンシズ(米国)は売上高は市場予想を上回ったものの、利益は市場予想を下回りました。
バーテックス・ファーマシューティカルズ(米国)
2023年10-12月期の決算は売上高、利益ともに市場予想を上回りました。また2024年通期ガイダンス(業績予想)についても売上高が市場予想を概ね上回っています。
2024年は、非オピオイド鎮痛剤および嚢胞性線維症(CF)の新薬候補(パイプライン)の米食品医薬品局(FDA)への承認申請が予定されています。
リジェネロン・ファーマシューティカルズ(米国)
2023年10-12月期の決算は、新型コロナの抗体治療薬の需要は落ち着いたにも関わらず、売上高、利益ともに市場予想を上回りました。
主力の加齢黄斑変性治療薬アイリーアは従来品から高用量(アイリーアHD)への切り替えが進むほか、デュピクセントの適応拡大が期待されています。
ギリアド・サイエンシズ(米国)
2023年10-12月期の決算は、売上高は市場予想を上回った一方、利益は市場予想を下回りました。また2024年通期ガイダンスでは、利益予想が概ね市場予想を下回りました。
新型コロナが落ち着いたことで、コロナ治療薬ベクルリーの販売が振るいませんでした。一方、市場をリードするHIV治療薬は安定的に業績を下支えしています。
アムジェン(米国)
2023年10-12月期の決算は売上高、利益ともに市場予想を上回りました。また2024年通期ガイダンス(業績予想)については、売上高が市場予想を概ね上回っています。
現在、開発中の肥満治療薬が注目されます。また、ホライゾン・セラピューティクスの買収により希少疾患領域を強化したことの業績への寄与が期待されています。
バイオジェン(米国)
2023年10-12月期の決算は売上高、利益ともに市場予想を下回りました。また2024年通期ガイダンス(業績予想)についても売上高は減少を予想しています。
現在、アルツハイマー病治療薬レケンビの販売増加に注力。またアルツハイマー病治療薬については、タウ標的のパイプラインが注目されています。一方、2021年に承認されたアデュヘルムは販売中止となりました。
モデルナ(米国)
2023年10-12月期の決算は売上高が市場予想を上回り、利益については予想に反して黒字化しました。新型コロナ・ワクチンは市場予想を上回る売上となりました。
がんワクチンについては、メルク(米国)との開発で良好な治験結果を発表しており、注目されています。またRSVワクチンの承認期待も高まっています。
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