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- 中国の景気下支え策発表を受けて、株価は反発
●中国当局は、追加の金融緩和策や不動産・株式市場に対する支援策を発表し、景気の下支えを図る
●中国の景気回復期待の高まりを受けて、高級ブランド企業や化粧品企業の株価は足元で大きく反発
●米国や中国の景気に対する懸念が後退していけば、プレミアム・ブランド企業の株価の回復にもつながると期待
中国当局が景気下支え策を発表
中国当局は低迷する国内景気の下支えに向け、2024年9月24日、追加の金融緩和策を相次いで発表したことに加えて、不動産市場や株式市場に対する支援策を発表しました。こうした一連の景気下支え策を受けて、中国の景気回復への期待が高まり、その恩恵を受けるとみられる企業の株価が大きく上昇しました。
高級ブランド企業や化粧品企業の株価が大きく反発
こうした市場の流れの中で、当ファンドの投資対象であるプレミアム・ブランド企業の株価も上昇しました。その中でも特に、業績における中国事業の比率が比較的大きい高級ブランド企業や化粧品企業の株価が、大きく反発しました(2024年9月26日時点)。
2024年年初来、多くの高級ブランド企業は、コロナ・ショック後の旺盛なリベンジ消費局面から正常化に向かう過程で、売上高成長率の低下に直面し、同時に、米国や中国をはじめ世界経済の先行き不透明感などが重荷となり、株価は下落基調にありました。また、化粧品企業についても、中国関連の需要低迷などが懸念され、低調な株価推移となっていました。
米国や中国の景気動向を注視
プレミアム・ブランド企業は、欧州を起源とする企業が多いものの、自国にとどまらず、グローバルに事業を展開しています。その中でも、プレミアム・ブランド企業が提供する商品・サービスは消費関連であるため、消費市場として大きな米国や中国の景気動向には、特に注視していく必要があると考えられます。
米国経済については、2024年7月半ばから8月前半にかけて、労働市場の減速や景況感の悪化などを受けて、先行き懸念が急速に高まりました。その後9月18日には、米連邦準備制度理事会(FRB)が2020年以来初となる利下げに踏み切っています。現時点で、米国経済はハードランディング(急速な景気悪化)を免れるとの見方が多くなっています。また、利下げの効果は時間をおいて、景況感の改善につながると期待されるほか、消費者心理の改善にも寄与するとみられます。
中国経済についても、当局の打ち出した景気下支え策の効果が経済指標の改善というかたちで確認できるようになるには、時間がかかる可能性もありますが、いずれかの時点で景気回復に向かうと予想されます。
2024年年初来、プレミアム・ブランド企業の株価は全般的に低調な動きとなってきましたが、米国や中国の景気に対する懸念が今後も後退していけば、回復基調に向かう可能性もあると期待しています。
なお、中長期的にみたプレミアム・ブランド企業の成長性についての見方には変更はありません。経済成長を背景に購買力が高まっている中国をはじめとした新興国の消費者が、新たな顧客として増加していくと期待されることに加えて、景気動向に左右されにくい富裕層が顧客に多く存在していることなどが下支えとなり、プレミアム・ブランド商品やサービスに対する需要は、今後も中長期的に、持続的な拡大が期待できると考えます。
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