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- 引き続き人々の「羨望の的」となるような強力なブランド力に注目
当ファンドのマザーファンドであるピクテ・プレミアム・ブランド・マザーファンドの状況をみると、足元では年初からの新型コロナウイルスの世界的な感染拡大懸念や世界経済の減速懸念などを乗り越えて、前年末の基準価額水準に戻りつつあります。たとえ消費者の価値観が時代とともに変化しても、「羨望の的」となる強力なブランド力を有するプレミアム・ブランド企業が提供する商品やサービスに対する需要が今後も中長期的に成長が期待できると考えます。
最悪期から脱し、前年末水準に戻りつつある
当ファンドの投資対象であるプレミアム・ブランド企業の株価や業績動向は、過去を振り返ると、世界的な景気減速や感染症の拡大などにより世界の旅客需要が減少するといったことから、マイナスの影響を受ける傾向がみられました。2020年年初以降の世界の株式市場は、特に3月後半にかけて新型コロナウイルスの感染拡大による各国の渡航制限や、都市封鎖などにより経済活動の停止・低下などを受けた景気減速懸念が高まる局面を経験しました。しかし、その後、感染拡大に歯止めがかからない中でも、経済活動が徐々に再開され、景気回復期待が高まる中で、世界の株式市場は大きく反発しています。
こうした市場環境下、当ファンドのマザーファンド(ピクテ・プレミアム・ブランド・マザーファンド)の年初来の基準価額の動きをみると、懸念が特に高まった2020年1-3月期には下落率が相対的に大きくなったものの、その後反発し、前年末の水準にほぼ戻した形となっています(2020年8月17日時点)。
1~3月の最悪期においても、特に人の移動の制限で大きくマイナスの影響を受けるホテル運営企業などの株価の下落が響きましたが、一方で、最上級のラグジュラリー・ブランドなど底堅い株価動向を示した企業もありました。
4~6月の回復期においては、プレミアム・ブランド銘柄の中でも、人々の外出制限自粛などの中でも、よりよい健康やよりよいライフスタイルを求める消費者の嗜好の高まりなどを背景に、デジタル戦略に優れ、インターネットを通じた販売が堅調に推移したスポーツ関連企業や、「テクノロジー」というキーワードで分類されるような企業の株価が堅調に推移したことがけん引役となりました。
価値観が変化してもなお求められる、「羨望の的」となるような強力なブランド力に注目
プレミアム・ブランドとは、流行を創造するデザインや最高品質などに基づくブランド力により、消費者に幸福感、優越感などの感情をもたらすことができる商品やサービスを指します。この基本的な考え方は変わりません。
しかし、人々の価値観は、時代とともに変化しています。かつてはいわゆる高級ブランド品が中心でしたが、今は旅行やスポーツ関連といった「経験するラグジュアリー」や「質の高いライフスタイル」に価値を見出す富裕層が増加しています。こうした人々の価値観の変化は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けてさらに加速する可能性もあります。
たとえ人々の価値観が変化しても、プレミアム・ブランド商品やサービスに対する需要の拡大は長期的で持続的なトレンド(メガトレンド)と考えられ、構造的な成長期待には変わりがないと考えています。さらに、プレミアム・ブランド企業は、差別化された製品やサービス、ワンランク上の経験、質の高いライフスタイルを提供しています。こうした点は中長期的には相対的に高い成長をもたらす原動力になるものと考えます。また健全な財務基盤を有し、高いキャッシュ・フロー創出力を有しています。こうした強みによって、今回の難局を乗り越えて、来るべき回復局面では力強さを発揮し、2021年には大きく回復を示すものと期待しています。
ファンドの運用に際しては引き続き、消費者の「羨望の的」となるような強力で魅力的なブランド力を確立している企業の中から銘柄を厳選して投資を行っていく方針です。特に、最高品質の製品、類い希なるサービスを提供し、今日の消費市場で重要な鍵の一つであるデジタル戦略に十分取り組んでいる企業に注目しています。同時に、持続的な成長が可能か、また、高い収益性が実現できるかなどについても注目しています。
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