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- 中東情勢の不安定化と金価格
・金には地政学リスクが高まる局面などで資金の逃避先としての需要が高まる傾向がある
・中東情勢の緊迫化により金価格が反発
・金は利息を生まない資産であるため、金利上昇は金価格にマイナスの影響
中東情勢の緊迫化により金価格が反発
パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスが10月7日にイスラエルへの攻撃を開始し、両者が戦争状態となっていることを受けて、金価格は週明けの10月9日に反発しました(図表1参照)。
金は実物資産としてそのもの自体に価値を持ち、株式や債券のように発行体の信用リスクがないことから、2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻のように地政学リスクが高まる局面などで資金の逃避先としての需要が高まる傾向があります。ハマスの攻撃には主要産油国のイランが関与しているとの報道などから、大規模な地域紛争に発展する可能性もあるとの見方もあるため、地政学リスクの高まりに伴う金への資金流入が続く可能性があると考えられます。
一方で、金は利息を生まない資産であるため、金価格は金利の上昇局面においては相対的な魅力の低下などから下落する傾向にあります。イランに対して米国などが制裁を行った場合には原油の供給が不安定化するとの見方などから原油価格が急伸しましたが、原油価格の上昇を通じたインフレの加速に対応するため、米国などの中央銀行が利上げを継続するとの見方が強まり、米国金利が上昇した場合などには、金価格にマイナスの影響を与える可能性があることには留意が必要です。
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