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- バーゲンハンターの足元1ヵ月間の運用状況
9月上旬以降、株式、金がともに下落したことから、バーゲンハンターの基準価額も下落しました(なお10月に入り当ファンドの基準価額は反発しています)。バーゲンハンターは魅力的なリスクプレミアムが期待できる資産クラスにアロケーションする運用を行っており、現在の市場環境下においては、株式と金を半分ずつ保有する基本資産配分を維持する方針です。
バーゲンハンターの基準価額は9月初めの高値から下落
2021年10月11日のピクテ・ゴールデン・リスクプレミアム・ファンド(愛称:バーゲンハンター)の基準価額は11,655円となり、直近の高値である9月7日の11,954円から299円の下落となりました。なお同期間の騰落率は-2.5%でした。また同期間の変動要因をみると、株式が-227円、金が-160円、為替が+101円となっています。
図表①:基準価額の推移
日次、期間:2020年6月26日(設定日)~2021年10月11日
※基準価額は、1万口あたりで表示しています。※基準価額は、実質的な信託報酬等控除後。購入時手数料等を考慮せず。また、換金時の費用・税金等は考慮しておりません。
9月以降の市況:株式、金がともに下落
世界の株式市場は、9月以降、下落基調にあります。9月上旬は新型コロナウイルスのデルタ変異株の感染拡大や、8月の米雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を大きく下回ったことなどから景気減速懸念が広がり、下落基調となりました。9月後半以降は、米連邦準備制度理事会(FRB)議長が米連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で量的金融緩和縮小(テーパリング)開始は利上げへのカウントダウンを意味するわけではない旨の発言をしたことなどから上昇する場面もありましたが、中国不動産開発大手の債務不履行(デフォルト)懸念や米国における債務上限や増税などを巡る不透明感、世界的なインフレ圧力の高まりと金融緩和縮小への懸念などが下落要因となり軟調な動きとなっています。
金市場は、9月上旬から米国金利が上昇、米ドルも上昇したことから、金利がつかず、米ドルの代替資産と言われる金の価格は下落しました。また月半ばに発表された米小売売上高が市場予想を上回ったことも金価格がさらに下落する要因となりました。その後、中国不動産開発大手のデフォルト懸念などを受けて、金価格は一時上昇する場面もありましたが、インフレ圧力や金融緩和縮小懸念などが金価格のマイナス要因となり、軟調な動きとなっています。ただし金価格は10月に入り、少し値を戻しています。
今後の見通し
バーゲンハンターは、魅力的なリスクプレミアムが期待できる資産クラスにアロケーションする運用を行っており、現在の市場環境下においては、株式と金を半分ずつ保有する基本資産配分を維持する方針です。
世界経済は回復基調にありますが、新型コロナウイルスのデルタ変異株の感染拡大によるサプライチェーンの寸断の影響などが懸念され、かつてのような景気回復の勢いは見られなくなってきています。また世界的なインフレ圧力の高まりを背景に主要中央銀行の今後の金融緩和縮小の動きに注目が集まっています。
こうした中で、株式市場においては高値警戒感が燻っており、短期的な調整圧力が警戒されますが、好調な企業業績の確認、中国の預金準備率の追加引き下げ、FRBのテーパリングの先送りなどによって、株式相場が強含む可能性も否定できません。
金については、今後、米国で利上げの議論が継続し、米国の金利上昇や米ドル高となる可能性があることは、金価格にとってマイナス要因となります。一方、米国では、貿易収支と財政収支の赤字拡大リスクが高まりつつあり、このことは将来の米ドル安圧力となる可能性もあります。また世界的なインフレ圧力の高まりも金への注目材料となると考えられます。
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