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- ポラリス|金を戦略的に活用したバランス・ファンド、ポラリス
●金を戦略的に活用するポラリスは、設定来、金を概ね40%以上、組み入れている
●なぜ金はポラリスにとって戦略的な資産なのか?分散効果と市場混乱時に見せる強み
●寄与の大きさは変化しながらも、設定来では金は為替と株式とともに主要な基準価額上昇要因に
金を戦略的に活用するポラリスは、設定来、金を概ね40%以上、組み入れている
市場環境に応じて、魅力的なリスクプレミアム注1が期待できる資産を選択し投資するポラリスは、設定来、株式、債券、金に分散投資を行ってきました。
なかでも株式や債券と異なる動きをする傾向があり、分散投資効果の高い資産とされる「金」を局面に応じて大胆に組み入れるなど戦略的に活用している点は、多くのバランス・ファンドと異なる、ポラリスの大きな特徴といえます。
設定来のポラリスの資産別構成比の推移をみると、金を概ね40%以上、組み入れていることがわかります(図表1参照)。
注1 リスクプレミアムとは、リスク資産の期待リターンにおいて価格変動リスクの対価とみなされる部分のことを意味し、無リスクの資産に対して期待するリスク資産のリターンの上乗せ分を指します。
なぜ金はポラリスにとって戦略的な資産なのか?分散効果と市場混乱時に見せる強み
ポラリスでは、金投資による「①分散投資効果」と「②市場混乱時に見せる強み」などを意識して、金を戦略的に活用した運用を行っています。
①分散投資効果
金は、株式や債券などの伝統的な金融資産と異なる値動きをする傾向があります。そのため金とそれらの資産を組み合わせることで分散投資効果が期待できます(図表2上参照)。また、資産間の値動きの関連性を示す相関係数を見ると、金は世界株式、世界国債との数値が小さいことから、値動きの関連性が相対的に小さく、組み合わせることで、分散投資効果が期待できることがわかります。
②市場混乱時に見せる強み
金は「有事の金」と呼ばれ、株式や債券が同時に下落するような局面でも堅調な動きとなる傾向がありました(図表2下参照)。また世界的に様々な地政学リスクが常に存在する現在のような環境においては、このような金の側面が注目されるものと考えます。
寄与の大きさは変化しながらも、設定来では金は為替と株式とともに主要な基準価額上昇要因に
ポラリスの設定来(2020年6月26日(設定日)~2024年8月30日)の基準価額の変動要因の累計を見ると、為替が+2,608円、株式が+2,600円と寄与が大きくなっていますが、金も+2,120円と大きく貢献しています(図表3参照)。
それぞれの資産が基準価額の上昇にどのように寄与してきたかの推移をみると、時期により大きく寄与した資産が変わっていることがわかります。
設定から2021年頃までは新型コロナウイルスの感染拡大の影響緩和のために各国・地域の政府・中央銀行が積極的な景気支援策を実施したことなどを背景に、主に株式が基準価額の上昇に寄与しました。
その後、2022年9月頃までは、インフレの高進と欧米の中央銀行による積極的な利上げなどが影響し、株式、債券、金がともに基準価額の下落要因となった一方、円安が進んだことで為替は大きくプラスに寄与しました。
2022年10月以降、基準価額が高値を付けた2024年7月上旬にかけては、インフレ圧力が徐々に低下傾向を示す中、一時、累計でマイナス寄与となっていた金はプラス寄与に転じ、株式、金、為替がそれぞれ基準価額への累計のプラス寄与が拡大しました。
直近(2024年7月以降)は、日銀が金融政策の正常化に転じた一方、欧米の主要中央銀行が金融緩和に転じる中、主要通貨に対して急速に円高が進んだことから、為替要因のプラス寄与が縮小した一方、金は史上最高値を更新するなど堅調に推移しており、プラス寄与が拡大しています。
ポラリスでは、昨今の地政学リスクに加えて、株式や債券などの伝統的な資産クラスとの相関が低く、インフレに強い性質を有する金を、分散投資において重要かつ戦略的資産に位置づけながら、引き続き、株式、債券、金の各資産の相対的なリスクプレミアムの魅力度を精査しながら資産配分を行っていく方針です。
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